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プロ野球

【ドラフト特集】年齢構成からみる各球団の補強ポイント~読売編~



目次
チーム構成や個人成績から読売の戦略を分析!
投打ともに圧倒的な成績で首位を独走
エース級の活躍をみせる戸郷翔征
岡本和真の長期的な活躍に期待
菅野智之の後継者候補を獲得したい

チーム構成や個人成績から読売の戦略を分析!

読売は、シーズン前半から盤石の強さで勝ち星を積み重ね、レギュラーシーズン連覇に向けて秒読みである。しかしながら、長期的に強さを維持していくためには新戦力の獲得も欠かせない。今回は、読売の各選手の成績や年齢構成から、来週に迫ったドラフトで獲得すべき選手像について探っていきたい。
参考:【ドラフト特集】年齢構成からみる各球団の補強ポイント~阪神編~

投打ともに圧倒的な成績で首位を独走

まずは、ここまでのセ・リーグの順位表をみていく(表1)。平均得点・平均失点ともに2位以下に大差をつけており、圧倒的な強さをみせている。今後は、どれだけ長くこの強さを継続することができるかが課題になってくるだろう。

表1 セ・リーグの順位表

※10月19日時点

エース級の活躍をみせる戸郷翔征

続いて各投手の投球回消化数をみていく(表2)。球界を代表するエース・菅野智之は、最も多くの投球回を消化しており、投球成績も申し分ない。まさにチームの大黒柱としての役割を果たしている。しかし、菅野は今後メジャー挑戦の可能性もあり、その対策は早急に進めておくべきだろう。絶対的エースの抜ける穴を埋めることは容易ではないが、即戦力となる大卒・社会人投手の獲得することで少しでもそのダメージを軽減したい

表2 各投手の年齢と投球回(10回以上の投手のみ対象)

※年齢は4月2日時点、成績は10月19日時点

その他の選手に目を向けると、先発陣には20代半ばの投手が多い。その中で、新人王候補にも名前が挙がっている戸郷翔征は、まだ10代にも関わらず多くの投球回を消化している。若手選手の育成に時間をかける余裕はあるといえるが、戦力となりうる10代の投手の存在は非常に貴重である。現在の高い投手力を維持するために、戸郷のように10代から活躍できる素材型の高卒投手の獲得も検討したいところだ。

強いて懸念点を挙げるとすれば、中継ぎ陣の年齢がやや高い点だ。好成績を残している選手も多い反面、この先早い段階で能力が衰退していくことも考えられる。そのため、中継ぎ陣が長期にわたって好成績を維持するための編成が重要なポイントとなりそうだ。

岡本和真の長期的な活躍に期待

次に、各打者の打席消化数をみていく(表3)。最も多くの打席を消化しいてる岡本和真は23歳ながら非常に高い打撃力をみせており、すでに長距離打者としてチームの主軸を担う大役を果たしているといえる。長距離打者は活躍期間が長い傾向にあり、今後もケガなどのアクシデントがない限りは長年にわたる活躍が期待できるだろう

表3 各打者の年齢と打席数(20打席以上の野手のみ対象)

※年齢は4月2日時点、成績は10月19日時点

しかし、20代後半以降の中堅~ベテラン選手も多くの打席を消化していることが不安要素として挙げられる。丸佳浩や坂本勇人のように高い成績を残している選手はまだよいものの、そうでない打者に関しては代替選手の起用も検討したい。田中俊太のように、打席数こそ少ないものの高いOPSを記録している選手たちの今後の台頭に期待したい
参考:【セ・リーグ】Aクラスの前半戦をポジション別OPSから分析

また、中島宏之・亀井善行といった大ベテランも多くの打席を消化している。中島は今シーズンこそは輝きを取り戻しているものの、今後も安定した成績を残し続けることができる保証はなく、むしろ成績は低下していくことが予想される。そのため、彼らベテラン勢が数年後に衰退した際にチームの主軸となれるような即戦力野手の獲得は視野に入れたいところだ

菅野智之の後継者候補を獲得したい

最後に、登録されているポジション別の年齢構成から今後の戦略について考える(表4)。現在の読売には投手・野手ともに各年代に多くの選手が分散されている。主軸の野手陣の年齢の高さについて先述したが、在籍中の若手の中からネクストブレイクする選手が台頭してくることに期待したい。

しかし、若手の育成には時間が要するため、より短期間で打席を任せられる即戦力の大卒・社会人選手を獲得することは必要となりそうだ。戦力が入れ替わるタイミングで主軸となる選手の育成が進んでいると、リーグ首位を支える圧倒的な打撃力をさらに確固たるものにすることができるだろう。

表4 ポジション別の年齢構成

※年齢は4月2日時点、所属は10月19日時点

投手陣をみても、若手~ベテランまで多くの選手が在籍している。しかし、先発投手陣で好成績を残している投手に若手と呼ばれる選手は少なく、中継ぎ投手については中堅以降の選手の登板が中心となっている。エース・菅野の移籍に備えた編成はもちろんのこと、2~3年以内にローテーションを任せられる素材型の高卒投手の獲得を目指したい

ドラフトで獲得すべき選手像

①中堅~ベテラン選手の代替となる即戦力スラッガー
②エースの移籍に備えた即戦力投手
③2~3年以内にローテーションを任せられる素材型の高卒投手

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