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MLB

吉田正尚の移籍するレッドソックスってどんなチーム?投打のキーマンを紹介!!



目次
レッドソックスのチーム成績
レッドソックスの投打のキーマンを分析!
強豪復活の立役者となれるのか

WBCで大会史上最多打点を叩き出し、今シーズンからボストン・レッドソックスに移籍をした吉田正尚。活躍が期待される中、日本人初となる1年目から開幕戦4番打者を務め、日本時間24日には1イニングで2本の本塁打を記録するなど、好調を維持している。今回は吉田が所属するレッドソックスのチーム状況、投打のキーマンを紹介する。

参考:鈴木誠也が移籍したカブスってどんなチーム?投打の注目選手を紹介!

レッドソックスのチーム成績

レッドソックスはマサチューセッツ州のボストンに本拠地を置く、アメリカン・リーグ東地区の球団であり、同リーグには強豪チームであるヤンキースが所属している。ホームグラウンドであるフェンウェイパークはグリーンモンスターと呼ばれるフェンスが特徴的だ。また、日本人選手が多く所属していたチームでもあり、松坂大輔や上原浩治らに続き、吉田で9人目となる

はじめに、直近5年のチーム順位についてみる(図1)。
2018年のワールドチャンピオン以降、地区優勝はなく、5年間で2度の最下位を記録している。2021年には地区2位からリーグチャンピオンシリーズに出場するといった下克上をみせたが、昨年は地区最下位であった。2016年から2018年の3年連続地区優勝のような勢いをもう一度手に入れることがチームの命題である。

図1 レッドソックスの直近の5年の成績

次に、昨シーズンのチームの特徴をみてみる(表1)。東地区唯一の勝率5割以下を記録しており、平均失点も地区最下位の成績を残した。しかしながら、平均得点は地区3位と平均レベルの成績であり、悪くない結果にみえる。しかし、チームトップの打率、安打数を記録したザンダー・ボガーツがFAでサンディエゴ・パドレスに移籍したのは痛手だろう。吉田の活躍で抜けた穴を埋めることができるかに注目したい。

表1 昨シーズンのア・リーグ東地区の順位表

レッドソックスの投打のキーマンを分析!

魔球を操るクローザー、ケンリー・ジャンセン!

投手陣のキーマンは、最多セーブ投手のタイトルを2度獲得したケンリー・ジャンセンだ。MLBオールスターにも3回選出され、今シーズンからレッドソックスに移籍したクローザーである。

はじめに、平均球速と投球割合を確認したい(表2)。3球種と持ち球が少ない投手だが、カットボールの投球割合が65%近くも記録している。かなり自信を持っている球種だといえるだろう。また、カットボールの球速比も98%以上もあるため、2シームとの見分けが非常につきにくい球種となっている。打者にとって厄介なボールだ。

表2 ジャンセンの平均球速と投球割合(データは2022シーズン終了時点)

次に、各球種のボール変化量をみていく(図2)。特筆すべきなのは投球割合の6割以上を占めるカットボールである。カットボールの平均球速を遥かに上回るだけでなく、まるで左投手の4シームのような変化量をみせている。浮き上がるカットボールといった世にも珍しい球質だ。右腕から投じられるとは到底思えない軌道を描くカットボールはまさに魔球といえるだろう。

参考:【2021年】メジャーリーグで投球される球質の特徴~ボール変化量とは~

図2 各球種の変化量

最後に、ジャンセンのリスク管理についてみる(図3)。完全アウト(三振+内野フライ)の割合がメジャー平均よりもかなり高く、外野フライの割合が平均よりも低い。前述したカットボールが失点リスクの低い投球を可能にしているといえるだろう。

参考:K.ジャンセン分析 最強クローザーのカットボールはもはや…!!!

図3 ジャンセンのリスク管理表

今シーズンは8戦に登板し防御率0.00、奪三振率12.91、1勝6セーブと守護神としての役割を果たしている。しかし、先発陣が怪我や不調もあり、チームとしては最下位に沈んでいる(4月27日時点)。追い上げのためにはジャンセンだけでなく、先発陣の活躍が鍵となりそうだ。

ケンリー・ジャンセン

Kenley Geronimo Jansen
1987年9月30日生まれ 左投左打
ドジャース(2010ー2021)ーブレーブス(2022)ーレッドソックス(2023-)
【MLB通算成績】769試合、防御率2.44、セーブ数393
【受賞歴】最優秀救援投手(2016、2017)、最多セーブ投手(2017、2022)

チームの頼れる主砲!ラファエル・デバース

打撃陣のキーマンは、シルバースラッガー賞(各ポジション1人ずつ、最も打撃に優れていた選手に与えられる賞)を2021年シーズンに獲得し、昨シーズンチームトップの本塁打数を記録したラファエル・デバースだ。
本塁打だけでなく、チーム内OPS2位、打率3位という素晴らしい成績を残しており、まさにレッドソックスを代表する好打者であるといえる。

はじめに、コース別打球速度を見ると、全てのコースでメジャー平均を上回っている(図4)。特に、内角高めはメジャー平均が最も低い打球速度を記録しているが、デバースは10キロ以上速い打球速度を記録している。打球速度が速くなるほど単打や長打を打てる確率が高くなることがわかっている。苦手なコースがなく、コンスタントに打率を残せる打者といえるだろう。

参考:注目の指標バレルとは?打球速度と打球角度の重要性

図4 ラファエル・デバースのコース別平均打球速度。(カッコ内はメジャー平均)

続いて、デバースのリスク管理についてみる(図5)。完全アウト(三振+内野フライ)の割合がメジャー平均よりも低く、外野フライの割合が平均よりも高い。三振が少ないだけでなく、安定して長打を放つことのできる選手だといえる。

図5 ラファエル・デバースのリスク管理表

1月に11年438億円で契約延長が決定したデバースだが、その規模は球団史上最大、メジャー史上6番目とされている。今後のレッドソックスを引っ張る巧打者と日本が誇るマッチョマン吉田との共演で最下位からの脱出を目指す。

ラファエル・デバース

Rafael Devers Calcaño
1996年10月24日生まれ 右投左打
レッドソックス(2017ー)
【MLB通算】689試合、打率.283、OPS.854、139本塁打
【受賞歴】シルバースラッガー賞(2021)

強豪復活の立役者となれるのか

ここまで、吉田が移籍したレッドソックスとその投打のキーマンについてみてきた。今オフは投手・野手共に主力選手が移籍し、戦力が大幅に下がってしまっている。レッドソックスが再び強豪と呼ばれるには紹介した2人だけでなく、吉田をはじめとするFA選手の活躍が必要不可欠だ。ここから追い上げて強豪の名を取り戻すことができるのか、注目したい。

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Baseball Geeks編集部