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【MLB】大谷翔平はホームランダービー優勝最有力候補?!トラッキングデータで分析



目次
優勝ラインは20本を3回
本塁打ペースは大谷が断トツでトップ
速球ホームラン部門優勝:大谷翔平
ど真ん中ホームラン部門優勝:大谷翔平
飛距離:大谷の唯一の懸念点
大谷はホームランダービー優勝最有力候補

日本時間7月13日にはメジャーのホームランダービーが開催される。オールスターゲームの前夜祭として行われる本イベントであるが、今回は大谷翔平の出場が決定している。日本人選手として初めてのホームランダービー参戦であり、メジャー屈指のスラッガーたちと対決することになる。はたして優勝の可能性はどれくらいあるのだろうか。トラッキングデータを分析して検討を行う。
参考:大谷翔平は投打で最速!記録ずくめの今季初登板&二刀流をデータで分析

優勝ラインは20本を3回

まず、ホームランダービーのルールを確認する。ダービーは8選手によるトーナメント形式で行われる。勝敗は3分間(決勝は2分間)で打ったホームラン数で決定される。ただし、145m以上の本塁打を打つと制限時間が30秒追加される。

8選手によるトーナメント戦になった2015年以降の優勝者を確認すると。優勝するためには決勝ラウンドでは20本ほど、3ラウンド合計で50本から60本のホームランを打つ必要がある(表1)。ただし今シーズンは制限時間が短くなっているため、本数はこれより少なくなることが予想される。

表1 ホームランダービーの優勝者と本塁打数

2020はオールスターゲームおよびホームランダービーが非開催

本塁打ペースは大谷が断トツでトップ

大谷のライバルはどのような選手なのだろうか。出場選手の各選手の本塁打数とペースを示す(表2)。

表2 ホームランダービー出場選手の本塁打数と本塁打率(7月10日時点)

データは2021シーズン

大谷は本塁打数でトップであり、約10打数に1本という圧倒的なペースで本塁打を打っている。5位のアロンゾは前回のホームランダービーの覇者であり、過去に53本の本塁打を記録したシーズンがある。また、2位のペレスを除く全選手が30本塁打以上を記録したことがある。実績十分の選手が揃う中で、今シーズンの大谷は彼らを上回る成績を残している。
参考:【MLB打者ランキング2020】将来性ある若手選手が高い打球速度を記録!

では、大谷が優勝する可能性はどの程度あるのだろうか。ホームランダービーでは通常の野球とは異なり、ホームランを打ちやすいようなボールが投げられる。そのため、苦手な変化球やコースがあるバッターでも優勝の可能性が十分にある。そこで今回はデータの条件を絞り、各選手の成績を確認していく。
参考:二刀流大谷翔平の2020年打撃データを分析!復調へのカギは変化球への対応?

速球ホームラン部門優勝:大谷翔平

ホームランダービーでは、変化球は投球されない。そこでまずは速球の打撃成績の比較を行う(表3)。

表3 ホームランダービー出場選手の速球の成績(7月10日時点)

データは2021シーズン。速球本塁打率は、球種を4シームに絞り込み、本塁打数を全スイング数で割って算出した。

大谷は出場選手の中でもっとも高い速球本塁打確率を記録した。ホームランの約3分の1が速球を打ったものであり、速球に強い打者であることが伺える。ギャロは大谷の次に速球をホームランにしている。メジャー史上初、通算100単打よりも先に100本塁打を達成した稀有なバッターであり、大谷の大きなライバルになるだろう。
参考:【ギャロの紹介】記事有原航平が所属するレンジャーズってどんなチーム?投打のキーマンを紹介!

ど真ん中ホームラン部門優勝:大谷翔平

次にコースの検討を行う。ホームランダービーでは、打者が打ちやすいコースにボールが投げられる。そこで次に、ストライクゾーンの中央に投げられたボールを対象として打撃成績の比較を行う(表4)。

表4 ホームランダービー出場選手の中央の成績(7月10日時点)

データは2021シーズン。ストライクゾーンを9分割し、水平方向、垂直方向ともに中央のゾーンの投球を対象とした。中央本塁打率は、本塁打数を全スイング数で割って算出した。

中央のボールを本塁打にする確率でも、大谷はもっとも高い値を記録した。打ちやすい球を確実に捉えていることが伺える。オルソンは大谷に次ぐ6本の本塁打を記録している。メジャー屈指の打球速度を誇る選手であり、注目選手といえるだろう。
参考:【MLB打者ランキング2018年】大谷翔平1年目の打球速度は?

飛距離:大谷の唯一の懸念点

最後に各選手の本塁打の平均飛距離を示す(表5)。ホームランダービーでは、475フィート以上のホームラン(約145m以上)を放つと制限時間が30秒追加される。優勝するためには飛距離も必要となる。

表5 ホームランダービー出場選手の平均飛距離(7月10日時点)

データは2021シーズン。特大本塁打は135m以上を対象。

大谷の平均飛距離は3位、特大ホームラン数はペレス・ギャロと並ぶ1位であった。速球や中央のボールにたいしては圧倒的な強さを見せていた大谷だったが、この部門ではライバルたちと近い値を記録している。飛距離は優勝を狙う上での1番の懸念点といえるだろう。
参考:【MLB2021】指標「バレル%」から注目打者を紹介!

最後にトーナメント表と、各種成績を示す(図1)。ここまで注目選手として紹介したギャロ・オルソンは別の山である。

図1 ホームランダービーのトーナメント表(7月10日時点)

大谷はホームランダービー優勝最有力候補

ここまで、ホームランダービーの出場選手について、ダービーのルールに近い条件での成績を分析した。大谷は速球やストライクゾーン中央のボールにおいて、ライバルたちを上回る成績を残していた。もちろん、前半戦で調子がよかった選手が優勝するとは限らないが、大谷が優勝の最有力候補といえるだろう。本番では大きなホームランを放ち、栄冠を勝ち取ることを期待したい。

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Baseball Geeks編集部