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プロ野球

支配下登録を勝ち取った打者の二軍成績は?阪神の小野寺暖に注目!



目次
【OPS】阪神小野寺がトップ!
【IsoP】ソフトバンク黒瀬がトップ!
【打席数】またしても阪神小野寺がトップ!
支配下登録を勝ち取った選手に注目!

3桁の背番号を背負い、支配下登録を目指す育成選手。今シーズンは、2月から8月31日までの間に12人の打者が育成から支配下登録を勝ち取った。今回は、前回の投手に続き、シーズン開始時に育成契約だった打者が、二軍でどのような成績を残していたのかを探っていく。
参考:支配下登録を勝ち取った投手の二軍成績は?ソフトバンク大関に期待!

【OPS】阪神小野寺がトップ!

まず、OPSのランキングをみてみよう(表1)。
1位は大卒2年目の外野手、小野寺暖(阪神)だ。4月に支配下登録を勝ち取ると、4度一軍昇格を果たし、17試合(34打席)で5安打を放っている。一方で、12三振と粗削りな場面も目立ち、一軍定着には至っていない。二軍では、リーグトップOPSであり、複数のタイトルも狙える位置にいる。今後どのように進化していくのか楽しみな選手だ。

表1 育成選手OPSランキング(9月1日時点)

50打席以上の選手を対象。太字は支配下登録された選手

2位はハワイ大学出身の2年目、山崎真彰(楽天)だ。5月には打率.408、31安打、14打点という成績で、「スカパー!ファーム月間MVP賞」を受賞するなどの活躍をみせた。支配下登録される日が楽しみだ。3位には14年目の内野手、髙濱卓也(ロッテ)がランクイン。昨シーズンから育成となっていたが、今年5月に支配下に返り咲いた。弟の髙濱祐仁(日本ハム)が活躍を見せる中、兄も続きたいところだ。
参考:【パ・リーグ】7・8月のポジション別OPSを分析!4つのポジションでロッテがトップ!

【IsoP】ソフトバンク黒瀬がトップ!

次に、IsoPのランキングをみてみよう(表2)。IsoPとはIsolated Powerの略で、「(二塁打 × 1 + 三塁打 × 2 + 本塁打 × 3 )÷打数」で算出される。長打率の計算には単打も含まれるのに対し、IsoPは二塁打・三塁打・本塁打のみから計算するため、打者の「純粋な長打力」を評価できる。
参考:打者の長打力の評価指標IsoPとは!

この指標は、支配下選手も含めたランキングと育成選手のみのランキングでの数値に大きな差が出た。支配下選手のトップ5は0.3に近い数値を記録していたが、育成選手で0.2に届く選手はいなかった
参考:【プロ野球】二軍注目打者を紹介!一軍でレギュラーをつかめるか!

表2 育成選手IsoPランキング(9月1日時点)

50打席以上の選手を対象。太字は支配下登録された選手

1位は、高校通算97本塁打を誇る黒瀬健太(ソフトバンク)だ。支配下復帰を目指して頑張ってほしい選手だ。2位には石岡諒太(中日)がランクイン。椎間板ヘルニアから復帰し、支配下に返り咲いた29歳の一軍での活躍に期待だ。3位は高卒3年目の捕手、渡辺陸(ソフトバンク)だ。着実に二軍で力をつけ、8月30日に支配下登録を勝ち取った。第2の甲斐拓也となれるか注目だ。

【打席数】またしても阪神小野寺がトップ!

最後に、二軍での打席数をみてみる(表3)。
一番打席数が多かったのは、OPSでも1位であった小野寺だ。この数字からも期待の高さがうかがえる。2位は、八百板卓丸(読売)であった。春のキャンプ中に支配下登録され、9月15日に3年ぶりの一軍登録。同日のDeNA戦で9回、1死一・二塁のチャンスで代打起用されると、移籍後初安打初打点を記録し、劇的なサヨナラ勝利を演出した。激しい首位争いの続く一軍で戦力になれるのか、注目だ。

表3 育成選手の打席数ランキング(9月1日時点)

太字は支配下登録された選手

3位は2年目の外野手、木下元秀(広島)だ。オフには敦賀気比の先輩であり、オリンピックでも活躍した吉田正尚(オリックス)に弟子入り。来年支配下登録されてほしい選手だ。
参考:更なる高みを目指すオリックス吉田正尚 来シーズンの野望を語る!

支配下登録を勝ち取った選手に注目!

今回は、2021年2月時点で育成契約であった打者の、二軍での成績についてみてきた。「OPS」や「IsoP」が高い選手はもちろん、打席数を多く与えられている選手は、支配下契約をつかみ取っている選手が多いことが分かった。今シーズンは、松原聖弥(読売)が規定打席に到達するなど、育成出身でも一軍の戦力となっている選手もいる。今回紹介した打者が、今後どのような活躍をみせてくれるのか楽しみだ。

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Baseball Geeks編集部