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プロ野球

【ドラフト特集2021】セ・リーグ各球団の現状とドラフトを振り返り!



目次
マジック点灯中のヤクルトはバランスの良い指名!
広島・DeNAは投手、中日は大砲候補を多く指名!
未来のスターは誰だ!!

11日に行われたドラフト会議から早一週間。今年のドラフトも、隅田知一郎・投手(西日本工業大)が4球団、小園健太・投手(市立和歌山高)が2球団競合の指名を受け、大いに盛り上がった。今回は、セ・リーグ各球団の現状と、ドラフトを振り返っていく。

マジック点灯中のヤクルトはバランスの良い指名!

表1 セ・リーグAクラス球団の平均得失点と25歳以下の打席・イニングの割合(10月10日時点)

年齢は2021年4月2日時点、つまり高卒8年目大卒4年目大卒社会人2年目までに対応する選手が対象。

東京ヤクルトスワローズ

昨シーズンの最下位から、今シーズンは首位を走るヤクルトの平均得点はダントツでリーグ1位。山田哲人や村上宗隆はもちろん、塩見泰隆の活躍も大きい。また、昨年は平均失点が5点台であった投手陣も、今シーズンは3点台前半でリーグ2位と大幅に改善。奥川恭伸や高橋奎二、金久保優斗など若手も今シーズンは飛躍の年となっており、楽しみな存在だ。
参考:ドラフト指名投手のストレートを徹底解剖!佐々木・奥川・宮川らの球質は??

そんなヤクルトは、1位で山下輝・投手(法政大)、2位で丸山和郁・外野手(明治大)を指名。また、支配下で社会人1人、大卒2人、高卒2人と年齢のバランスも良いドラフトとなったのではないか。

阪神タイガース

2位の阪神は、中堅の選手が多く、25歳以下の選手の打席・投球回が占める割合はともに2割台と高いとはいえない。昨年のドラフトで獲得した、佐藤輝明や伊藤将司、中野拓夢らは即戦力として今シーズン活躍をみせている。それに続く若手の活躍が欲しいところだ。
参考:支配下登録を勝ち取った打者の二軍成績は?阪神の小野寺暖に注目!

1位は小園を外すも、最速154キロ右腕、森木大智(高知高)を指名2位は鈴木勇斗・投手(創価大)、3位は桐敷拓馬・投手(新潟医福大)と上位を投手で固めた。これらの選手が即戦力で活躍できれば、若い選手の占める割合も増えるのではないか。また、4位では高校屈指のスラッガー、前川右京・外野手(智弁学園)を指名。佐藤に続く活躍を期待したい。

読売ジャイアンツ

9月頭には首位にも立ったが、現在大失速しCSの出場も危ぶまれる読売。投手陣は、髙橋優貴、戸郷翔征と若い選手が先発ローテーションを守り規定投球回に到達するなど若手の台頭がみえるが、野手陣でスタメンに定着している25歳以下はいない。

1位では翁田大勢・投手(関西国際大)、2位は山田龍聖・投手(JR東日本)、その後も投手の指名が続き、支配下指名7人中6人が投手という偏りの大きなドラフトとなった。現状をみると若い野手も指名しておきたかったようにみえるが、高卒1年目の秋広優人(二松学舎大学附属高)などに期待だ。また、昨年に続き今年も10名という多くの育成指名を行った。今年は、育成出身の松原聖弥が規定打席に到達する素晴らしい活躍をみせている。次なる松原の発掘となるのか楽しみだ。

広島・DeNAは投手、中日は大砲候補を多く指名!

表2 セ・リーグBクラス球団の平均得失点と25歳以下の打席・イニングの割合(10月10日時点)

年齢は2021年4月2日時点、つまり高卒8年目大卒4年目大卒社会人2年目までに対応する選手が対象。

広島東洋カープ

現在、逆転CSをかけて必死の戦いが続いている広島は、25歳以下の選手の打席・投球回の割合がともにリーグで一番高かった。特に打者は、林晃汰や坂倉将吾など若い選手が大きな活躍をみせ、6割近い打席を25歳以下の選手が占めている。投手でも、昨年のドラフト1位ルーキー栗林良吏が大活躍。玉村昇悟・高橋昂也など若い投手も先発ローテーションに定着しようとしている。楽しみな若手の存在が多くいるが、平均失点は4点代でリーグ5位、平均得点も5位だ。

1位ではくじを2回外した後、黒原拓未・投手(関学大)を指名。また、2位の森翔平・投手(三菱重West)、3位の中村健人・外野手(トヨタ自動車)をはじめ、社会人選手を支配下7人中4人も指名しているのもポイントだ。即戦力として期待される選手たちがどのような活躍をみせてくれるのか、夢が膨らむ。

中日ドラゴンズ

今シーズン、ダントツで平均得点が低いのが中日だ。開幕から貧打が続き、勝ち星を伸ばすことができていない。また、25歳以下の選手が占める割合も11.5%と最も低く、若い選手が伸び悩んでいるようだ。一方、投手陣は柳裕也や大野雄大を筆頭にシーズンを通して優秀で、平均失点は一番少なくなっている

得点力アップが急務である中日は、1位でブライト健太・外野手(上武大)、2位で鵜飼航丞・外野手(駒澤大)、6位で福元悠真・外野手(大商大)と大砲候補を多く獲得。即戦力でこれらの選手が活躍をみせ、来シーズンは投手陣を援護できるのか期待がかかる。

横浜DeNAベイスターズ

開幕当初なかなか勝てず苦戦したDeNAは、平均失点がリーグワースト。ローテーションを1年守り切った選手はおらず、規定投球回に届いた選手もいなかった。一方、打者は打率ランキングTOP10に5人がランクインしており、平均得点はリーグ2位。昨年のドラフト2位ルーキーである牧秀悟も、3割近い打率で本塁打も22本(10月16日現在)と素晴らしい活躍を見せている。

投手陣の立て直しが必要なDeNAは、1位で高校屈指の投手、小園健太(市和歌山)、2位で徳山壮磨・投手(早稲田大)と、支配下選手6人中4人が投手という指名であった。25歳以下の打席の割合が低いことから、3位の粟飯原龍之介・内野手(東京学館高)や、6位の梶原昂希・外野手(神奈川大)にも期待したい。

未来のスターは誰だ!!

ここまで、セ・リーグ各球団の現状と今年のドラフトを振り返った。支配下で77人、育成で51人が指名された今年のドラフト。そのなかで未来のスターとなるのは誰なのか、気が早いが楽しみだ。

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Baseball Geeks編集部