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阪神の新外国人ジョンソンを分析!150キロの速球と超高速カーブが特徴!

阪神の新外国人投手ピアース・ジョンソンは開幕から防御率0点台と抜群の安定感を見せ、救援投手陣の柱となっている。今回はその活躍にはどんな秘密があるのかを昨シーズンのメジャーでの投球をトラックマンデータから分析する。

阪神の新外国人投手ピアース・ジョンソンのここがすごい!!
150キロを超える速球!
高速カーブは3000回転近い回転数!

150キロの速球と高速変化球に特徴

まずは各球種の球速と投球割合を見ていく。ジョンソンは3球種で、投球の半数は4シームが占めている。

表1 球種別の球速と投球割合
球種球速
(km/h)
球速
(%)
投球割合
(%)
4シーム150.6
(150)
100.0
(100)
50
カーブ130.9
(126)
86.9
(85)
28
カットボール144.0
(143)
95.6
(96)
22

カッコ内はメジャー平均

球速は全球種でメジャーの平均球速を超えており、高速なボールを投球してくる投手と言えるだろう。特にカーブは速球比87%と非常に高速で、日本では稀な超高速カーブである。
高速カーブは緩いカーブと違い決め球としても使えるボールで、昨シーズンにはボルシンガー(ロッテ)がこの高速カーブを武器にゴロを量産し最高勝率のタイトルを獲得した。
参考:ロッテボルシンガのナックルカーブの特徴に迫る!

高速かつ大きく曲がるカーブ

続いて、各球種のボール変化量を見ていく。4シームはホップ成分、シュート成分ともに大きく、シュートしながら伸びていく独特な軌道で打者に向かう。150キロを超える球速であり、リリーフであれば見慣れないボール相手に打者は空振りを繰り返すかもしれない。また、カットボールは変化自体こそ大きくないものの、4シームが大きくシュート系であるため打者は数字以上に「滑る」ように感じるボールであろう。

図1 各球種のボール変化量

武器である高速カーブは変化が大きなボールである。通常、スライダーやカーブは変化が大きくなると球速が遅くなりやすい。大きな変化をうむには強いサイドスピンやトップスピンをかける必要があり、球速と両立するのが難しいのである。しかしジョンソンのカーブは高速かつ変化が大きい。打者にとっては見たことのない非常に厄介なボールとなるだろう。

カーブの秘密は平均を大きく超える回転数!?

日本ではいわゆる「抜いて」カーブを投げる投手が多く、カウントを整える場面で使う事が多い。
一方で、「引っ掛けて」投げる高速カーブは球速が速いのが特徴だ。メジャーでも流行しているボールで、カウント球だけでなく勝負球としても使われる。急速に落ちるような軌道で打者に向かうため、打者は打球の速度や角度を出すのが難しく、ゴロや空振りを量産できるボールである。

表2 各球種のボール変化量
球種球速
(%)
回転数
(rpm)
横変化
(cm)
縦変化
(cm)
4シーム100.0
(100)
2299.8
(2263)
27.6
(19)
42.3
(40)
カーブ86.9
(85)
2970.9
(2494)
-34.6
(-24)
-22.6
(-23)
カットボール95.6
(96)
2599.1
(2348)
-1.5
(-6)
20.5
(21)

カッコ内はメジャー平均

ジョンソンのカーブは3000回転近い回転数を記録している。球速だけでなく変化も鋭いカーブは非常に特徴的で、変化はもちろんどのように「引っ掛けて」高速カーブを投球しているのかも注目したいポイントかもしれない。

リリーフエースとして令和初の日本一へ

昨シーズンは低迷したチームであったが、今シーズンはここまでまずまずの成績で、14年ぶりのリーグ制覇を虎視眈々と狙える位置につけている。150キロを超える速球に高速カーブ。チームに勢いを与えるパワーピッチングでチームを勝利に導くことは出来るのか、今後も注目していきたい。
参考:【2019年】新外国人投手を徹底解剖!トラックマンデータでみる速球1位は!?

ピアース・ジョンソン プロフィール

1991年5月10日生まれ、28歳、右投右打、カブス12-ジャイアンツ17途-阪神19
メジャー成績
2018年成績 37試合 3勝2敗 防御率5.56