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プロ野球

DeNAの新外国人シャッケルフォードを分析!ケガからの復帰を誓う大型右腕の活躍に期待!



目次
平均140キロに迫る高速スライダーが特徴的
カット系の4シームを基準にピッチトンネルを構成
悲願の復帰登板に注目!

DeNAでは、2020年のチーム最多登板投手であるパットンが退団した。中継ぎの補強が急務となっている状況で、チームはマイナーリーグで200試合以上のリリーフ経験があるケビン・シャッケルフォードを獲得した。今回はセットアッパーとしての役割が期待される身長196cmの大型右腕の投球を、トラックマンデータから分析していく。なお、ケガの影響でしばらく実戦から離れているため、最後にメジャー登板をした2018年のデータを用いる。

平均140キロに迫る高速スライダーが特徴的

まずはじめに、各球種の平均球速と投球割合をみていく(表1)。
持ち球は3球種で、いずれも球速はメジャー平均に近い。中でも、スライダーの球速の速さは注目に値する。平均で140キロに迫る高速スライダーを投げる投手は日本では珍しく、対戦する打者は対策が必要となるだろう。

表1 各球種の平均球速と投球割合。スライダーはメジャー平均を上回る高速なボール

2018年シーズンのデータを分析。カッコ内はメジャー平均

また、4シームの投球割合が最も高いものの、3つの球種をバランス良く投球している点も特徴的である。4シーム主体の投手が多い日本球界では、珍しい投球スタイルだといえる。打者にとっては的が絞りづらい配球といえるだろう。

カット系の4シームを基準にピッチトンネルを構成

続いて、各球種のボール変化量をみていく(図1)。
何よりも目を引くのはカット系の4シームだ。シュート成分が非常に小さいため真上に伸び上がるような球質であり、左打者は高速かつ食い込んでくるようなボールに感じるだろう。
参考:阪神の新外国人投手エドワーズを分析!カット系の速球と縦変化するスライダーが武器

2シームは4シームとの落差がほとんどなく、シュート方向に大きく変化するボールである。先ほどの4シームとは対極に、右打者に対して食い込んでくるようなボールだ。また、高速なスライダーは変化量自体は平均的である。しかし、4シームがカット系であるため、いわゆる縦スラのような球質に打者は感じるだろう

図1 各球種のボール変化量。カット系の4シームが特徴的

2018年シーズンのデータを対象

シャッケルフォードが投じる3球種はいずれも球速と変化量が近く、いわゆるピッチトンネルを構成しやすい。そのため、打者にとっては球種の判断が困難に違いない。さらに先述の通り、各球種を均等な配分で投球しており、打者に的を絞らせない投球スタイルも彼の武器のひとつといえるだろう。

図2 シャッケルフォードのリスク管理表。完全アウトの割合はメジャー平均以下である。

リスク管理表をみてみると、失点リスクの高いイベントが多く、2018年は成績が振るわなかったことがわかる(図2)。ただし、この年は故障の影響で8イニングしか投球していないため、参考程度にみるのがよいだろう。実際、2017年には完全アウト・ゴロの割合がメジャー平均を上回る成績をみせている。そのため、本来の実力を発揮することができれば、プロ野球でもかなりの活躍が見込めるだろう。

悲願の復帰登板に注目!

今回は、シャッケルフォードの投球データを分析した。活躍のポイントとして、4シームと2シームの左右の投げ分けや、縦スラ系のスライダーを加えてピッチトンネルを構成した配球などが挙げられる。2020年シーズンはマイナーリーグが開催されず、復帰登板とはならなかった。ゆっくりと傷を癒やした大型右腕が、新天地でどのような活躍をするのかに注目したい。

ケビン・シャッケルフォードのプロフィール

Kevin Russell Shackelford
1989年4月7日(31歳)、右投右打、
レッズ(2017-2018) ー DeNA(2021)
【メジャー通算成績】
31試合 0勝1敗0セーブ 防御率5.38

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Baseball Geeks 編集部