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プロ野球

ピタゴラス勝率から振り返るプロ野球~7・8月編~



目次
ヤクルトの平均得点は驚異の「5.93」点!
実際の勝率がピタゴラス勝率を上回ったのは7球団!
激化する優勝争いの行方は?

後半戦再開から2週間が経ち、厳しい残暑が続く中で熱い戦いが繰り広げられている。今回は、「平均得失点」と「ピタゴラス勝率」という指標を用いて、7・8月(8月23日時点)の各球団の戦いを振り返る。ピタゴラス勝率について、詳しくは下記の記事を見てほしい。
参考:データで順位を大胆予想!ピタゴラス勝率でみる今季プロ野球の展望は!

ヤクルトの平均得点は驚異の「5.93」点!

まず、セ・リーグの平均得失点をみていく(表1)。
平均得点が最も高いのはヤクルトで、なんと6点近い得点であった。先月よりも1点以上増加しており、打線の好調さがうかがえる。平均失点が最も少なかったのは中日で、2点代の素晴らしい数字を残している。しかし、平均得点も最も少なく、4得点以上の試合は21試合中4試合のみとなってしまっている。開幕から続く得点力不足を解消し、健闘している投手陣を援護してほしい。平均失点が最も多かったのは読売だ。8月26日に菅野智之が復帰したが、6回5失点で5敗目を喫した。投手陣を立て直せるかが、優勝へのカギだろう。
参考:ピタゴラス勝率から振り返るプロ野球~6月編~

表1 7月1日から8月23日までの平均得失点(セ・リーグ)

次に、パ・リーグの平均得失点をみてみよう(表2)。
平均得点が最も高かったのはロッテで、打線は好調なようだ。しかし、平均失点も最も高くなっており、点をとるがとられるという状況だ。投手陣の調子を上げることが優勝へのカギとなりそうだ。平均失点が一番少なかったのはソフトバンクだ。前半戦に好投をみせていたコリン・レイが退団したのは苦しいが、オリンピックでも大活躍した千賀滉大が復帰。8月25日の西武戦では7回を無失点に抑える好投を見せ、後半戦幸先のよいスタートを切った。平均得点が最も少ないのは日本ハムだ。中日と同様、開幕から得点力不足が続いている。西武からトレードで加入した木村文紀に期待したい。
参考:【プロ野球】二軍注目打者を紹介!一軍でレギュラーをつかめるか!

表2 7月1日から8月23日までの平均得失点(パ・リーグ)

実際の勝率がピタゴラス勝率を上回ったのは7球団!

続いて、各球団の7・8月のピタゴラス勝率と実際の勝率をみてみよう(図1)。
西武はピタゴラス勝率は5割なのにもかかわらず、実際の勝率は3割5分以下となってしまっており、上手く勝利をものにできていないことがわかる。首位と8.5ゲーム差で5位(8月26日時点)と優勝争いから大きく離されてしまったうえに、山川穂高・森友哉が特例2021で登録抹消された。チーム状況は苦しいが、ここからの巻き返しに期待したい。一方、日本ハムは実際の勝率がピタゴラス勝率を1割以上も上回った。得点力不足が続く中でも、上手く勝てているといえるのではないか。

図1 7月1日から8月23日までの各球団のピタゴラス勝率と実際の勝率

最後に、各球団の開幕から今までのピタゴラス勝率と実際の勝率をみてみる(図2)。
約90試合が消化され、ほとんどの球団が実際の勝率とピタゴラス勝率が等しくなってきている。特に、オリックス・中日・広島は、実際の勝率とピタゴラス勝率がほぼ一致した。来月以降の動きについても注目したい。

図2 開幕から8月23日までの各球団のピタゴラス勝率と実際の勝率

激化する優勝争いの行方は?

ここまで、「平均得失点」と「ピタゴラス勝率」の観点から、各球団の7・8月の戦いを振り返った。残り50試合ほどとシーズンも終盤に差し掛かかっているが、両リーグともに独走するチームはなく、激しい優勝争いが続いてる。どのチームが優勝を手にするのか、目が離せない。

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Baseball Geeks編集部