Geeksウェビナーの詳細はこちら

詳細



0 件
プロ野球

【CS2022】阪神のCS注目ポイントを紹介!



目次
【投手編】チーム防御率はリーグトップの2点台
【打者編】佐藤輝明に期待
3位からの逆襲となるか

シーズン最後まで続いた熾烈なAクラス争いを制し、3位でシーズンを終えた阪神。10月8日からはCS(クライマックスシリーズ)が幕を開ける。今回は、阪神の今シーズンの戦いと、CSのポイントとなりそうな選手を紹介していく。

【投手編】チーム防御率はリーグトップの2点台

まず、先発投手についてみていく(表1)。
今シーズンの阪神は、チーム防御率が2.67と、2位に0.5点以上の差を付けてリーグトップの成績であった。規定投球回に達したのは、リーグトップの13勝を挙げた青柳晃洋・9勝の西勇輝の2人だ。防御率もリーグワンツーフィニッシュという素晴らしい数字を残した。好調であった今シーズンの阪神投手陣の大黒柱的な存在だろう。また、伊藤将司も2位DeNAと相性が良く、CSでの活躍に期待できそうだ。
参考:2022年セ・パ交流戦振り返り【投手編】

表1 CSで先発登板が予想される投手の今シーズンの成績

リリーフ投手をみると、湯浅京己・岩崎優・岩貞祐太・浜地真澄の4人が50試合以上に登板した(表2)。2位DeNAと相性が良いのは、岩貞と浜地だ。また、今シーズン大飛躍を遂げた湯浅は、1位ヤクルトに対して抜群の相性の良さを誇っており、11試合に登板し防御率0.00という数字を記録している。一方、岩崎はDeNAとヤクルトが得意ではないようだ。

表2 今シーズン登板数TOP5のリリーフ投手の成績(登板数が同じ場合は、投球回順)

阪神に対して相性の良かった打者としては、2位DeNAでは、大田泰示(OPS1.138)楠本泰史(OPS0.911)ら、1位ヤクルトでは、村上宗隆(0.978)が挙げられる。今シーズン、大田との対戦成績が良いのは、対戦打席数は少ないが、岩貞祐太・アルカンタラらだ。楠本に対しては、伊藤が8打席で被OPS0.286と相性が良いようだ。また、三冠王村上に対しては、西純矢が6打席で被OPS0.333、湯浅が4打席で0.250という数字を残している。

【打者編】佐藤輝明に期待

次に、ポジション別OPSから打者についてみていく(表3)。
シーズンを通してみると、大きくプラスとなったポジションはなく、リーグ平均を上回ったのは遊撃手・右翼手のみとなった。主に出場したのは、中野拓夢(遊撃手)・佐藤輝明(右翼手)らだ。一方、捕手・二塁手・三塁手・左翼手と4つのポジションでリーグ最下位のOPSとなっており、打線は振るわなかった
参考:【セ・リーグ】8月のポジション別OPSを分析!ヤクルト村上は8月も桁違いの凄さ!

表3 セ・リーグAクラス球団のポジション別OPS(上段は今シーズン、下段は9月以降のデータ)

直近1ヶ月の成績をみても、打線の調子が良かったとはいえないだろう。特に、二塁手のOPSは0.500を下回ってしまっていた。二塁手は木浪聖也をはじめとして、9・10月だけでも6人の選手が出場していたが、芳しい成績を残した選手はいなかった。直近1ヶ月で調子の良かった選手としては、9月のOPSが0.991であった原口文仁が挙げられる。

2位のDeNAと相性が良い打者は、佐藤輝明(OPS0.874)・山本泰寛(OPS0.842)、1位のヤクルトと相性が良い打者は、佐藤輝明(OPS0.847)・大山悠輔(OPS0.826)らだ。CSを勝ち上がり日本シリーズに駒を進めるためには、これらの選手の活躍が必要となりそうだ。

3位からの逆襲となるか

ここまで、阪神の今シーズンと、CSの注目選手を紹介した。レギュラーシーズンでの対戦成績は、2位DeNAとは9勝16敗、1位ヤクルトとは11勝13敗1分となっており、決して優位とはいえない。しかし、なにが起きるか分からないのが短期決戦の面白いところ。どのような戦いが繰り広げられるのか楽しみだ。

スタンダードプランに登録無料すると

記事の続きや、コメントを読むことができます。

Baseball Geeks編集部