読売かソフトバンクか？日本シリーズ出場チームをデータで徹底分析！

いよいよ明日、日本シリーズが開幕する。読売とソフトバンクという昨年と同じ対戦カードとなった今年の日本シリーズ。2年連続でソフトバンクが読売を下し日本一を達成するのか、それとも読売がリベンジを果たすのか。多くの野球ファンが関心を寄せていることだろう。

そこで今回は、今シーズンの両チームの主力選手のデータを分析し、明日から始まる日本シリーズでの注目ポイントを探っていく。
参考：【プロ野球】日本シリーズOPSランキング！過去10年をデータで振り返る

まずはじめに、投手の純粋な能力を表すセイバーメトリクス指標FIPを用いて、両チームの主力投手陣の成績を比較していく（表1、2）。
参考：防御率に代わる投手の評価指標FIPとは！

読売の先発投手では、菅野智之・戸郷翔征が投球回数100イニング以上を記録し、チームを牽引してきた。特に菅野は昨年の日本シリーズで負け投手となっているため、リベンジに燃えているに違いない。また、主力投手陣の中で最も好成績を残しており、チームとしても菅野が登板する試合は是が非でも勝ち星をあげたいところだ。

一方、ソフトバンクの先発陣は、千賀晃大・東浜巨・石川柊太の3投手がローテーションの中心となっていることがわかる。また、各投手のFIPをみてみると、読売の先発陣よりも好成績を残している選手が多い。東浜の登録抹消が発表されたものの、両リーグの打力に大きな差がないと仮定すれば、投手力ではソフトバンクが一歩リードしているといえるだろう。

今シーズンの読売のリリーフ陣では、鍵谷陽平・中川皓太が好成績を残している。また、楽天からトレードで移籍をした高梨雄平も、レギュラーシーズンでは勝利の方程式の一角を担う活躍ぶりをみせた。高い投手力を誇るソフトバンクに対抗するためには、彼らが日本シリーズでも本調子の投球をすることが必要となるだろう。

ソフトバンクのリリーフ陣には、高い奪三振能力を誇るモイネロやアンダースローの高橋礼、左サイドスローの嘉弥真新也などバリエーション豊かな投手が揃っている。好成績を残す先発陣に加え、多様なタイプのリリーフ陣を擁するソフトバンクの投手陣に読売打線がどこまで対抗できるのか注目である。
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続いて、野手の得点力を表すセイバーメトリクス指標OPSを用いて、両チームの主力野手陣の成績を比較していく（表3、4）。
参考：打者の評価指標OPSとは！

読売打線の特徴といえば坂本勇人・岡本和真・丸佳浩の「サカオカマル」を中心とした打線である。今シーズン、彼らはいずれも高い得点力を記録しており、強力打線の主軸としてその役割を果たした。中でも注目すべきは、本塁打と打点の２冠を達成した岡本だろう。昨年の日本シリーズでは打率１割台と本調子とはいかなかったが、ソフトバンクの高い投手力を打ち崩すためには彼の活躍が必要不可欠になるはずだ。また、今年の日本シリーズは全日程でDH制が採用されることが決定したため、どの選手を起用するのかは大きなポイントとなるだろう。

ソフトバンク打線の中心となるのは、なんといっても柳田悠岐である。現役最強打者と称されることも多いが、今シーズンのOPSをみてもその名に恥じない活躍をしていることがわかる。しかし、その他の選手をみると秀でた得点力を記録している選手は少ない。中村晃のようにクライマックスシリーズで調子を上げてきている選手もいるが、打撃力にのみ着目すると読売に軍配が上がるかもしれない。
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今年7月に放送され好評を博した「Next Baseball～プロ野球新常識ランキング～」の第2回の放送が、いよいよ本日ひかりTV・dTVチャンネルで配信される。日本シリーズ直前スペシャルと題した生放送で、19時プレイボールとなっている。

小沢一敬（スピードワゴン）をMC、佐々木久美（日向坂46）を番組アシスタントとして迎え、今シーズンで現役引退した五十嵐亮太投手、タレントの原口あきまさがゲストとして登場する。

データ解説には、前回に引き続きネクストベース主任研究員の神事努が参戦する。日本シリーズに関するマニアックなデータをわかりやすくお届けする。日本シリーズ本番前にぜひご覧になっていただきたい。