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プロ野球

【ドラフト特集】年齢構成からみる各球団の補強ポイント~広島編~



目次
Bクラス脱出のカギは投手力!
森下暢仁・遠藤淳志に続く若手投手の台頭に期待
菊池・田中・松山らの衰退をカバーできるか
投手全盛期の3~4年後に向けたチーム作り!

2016~2018年にはセ・リーグ3連覇を果たした広島であったが、昨シーズンはリーグ4位とBクラスでシーズンを終えた。今シーズンは佐々岡新監督の元で捲土重来を期したものの、現在は昨シーズンを下回る5位で終盤戦をむかえている。3連覇時のような強さを取り戻すためには、今後どのような戦力・選手育成をしていくべきだろうか。

今回は、各選手の成績や年齢構成からチーム編成やドラフトで獲得するべき選手について探っていきたい。

Bクラス脱出のカギは投手力!

ここまでの広島はBクラスであるものの、平均得点はリーグ2位と高い打撃力をみせていている(表1)。一方、平均失点はリーグ5位と大きく足を引っ張った。今後、早急に手を打たなければいけなのは、打撃力よりも投手力の向上だといえるだろう

表1 セ・リーグの順位表

※10月7日時点

森下暢仁・遠藤淳志に続く若手投手の台頭に期待

続いて、各投手の投球回消化数をみていく(表2)。
ここまで投球回を最も消化している森下暢仁は、ルーキーにも関わらずチームの主軸としてその存在感を大いに発揮した。また、同じく20代前半の若手投手である遠藤淳志もローテーションを守りきる活躍をみせた。彼らのように、今後さらに成長していく若手が投手陣を牽引していることは、長期的な戦略を組み立てていく上でチームにとって大きな財産である

この2人が投手として全盛期を迎えるであろう3~4年の間に、どのようなチーム作りをしていくのかが今後の注目すべきポイントである。

表2 各投手の年齢と投球回(10回以上の投手のみ対象)

※年齢は4月2日時点、成績は10月7日時点

不安要素は、九里亜蓮・大瀬良大地・野村祐輔をはじめとする中堅~ベテラン選手が多く投球回を消化している点である。年齢的に考えると、彼らが今後さらに急成長していくことは考えにくい。投手陣の再建が課題であるため、彼らの成績が大きく衰退し始める前に、伸びしろのある若手投手たちの出場機会を増やしていき成長を促したい。中継ぎ投手に注目すると若手投手が多く投球回を消化しており、彼らの中から年間を通してローテーションを守れる先発投手をひとりでも多く育て上げたい

また、ドラフトでは高卒投手を獲得し、上述の期間に次世代の中継ぎ投手を育成することができれば長期に渡って安定した投手力を保てるだろう。

菊池・田中・松山らの衰退をカバーできるか

次に、各打者の打席消化数をみていく(表3)。
最も打席を消化している鈴木誠也は、5年連続で20本を超える本塁打を記録している球界を代表する外野手である。まだ25歳と若く、3~4年後の若手投手陣が最も成熟するタイミングでも大いに活躍してくれるはずだ

表3 各打者の年齢と打席数(20打席以上の野手のみ対象)

※年齢は4月2日時点、成績は10月7日時点

野手陣の懸念点としては、主力選手の高齢化があげられる。菊池涼介・田中広輔・松山竜平など3連覇を支えた選手は30歳を越え、打力・守備力ともに全盛期を過ぎている。20代前半の選手で多くの出場機会を得ている選手はかなり少なく、このままでは3~4年後の投手陣がピークを迎えたときに顕著な投高打低のチームになってしまう。現在、平均得点がリーグ2位と高い得点力をみせているものの、数年間の育成を経て主軸として活躍できる大卒・社会人内野手を獲得することで世代交代の準備を進めていきたい。

一方で、捕手を守る坂倉将吾がプロ4年目でその頭角を現した。強打者が少ない同ポジションで高い得点力を確保できることは、打撃面において他チームと差をつけやすく大きなアドバンテージである。ベテラン捕手の石原慶幸が今シーズン限りでの引退することを発表したが、坂倉のような打てる捕手が台頭したことで広島の捕手陣は長期的にみても打撃面における心配はなさそうである
参考:【セ・リーグ】Bクラスの前半戦をポジション別OPSから分析

投手全盛期の3~4年後に向けたチーム作り!

最後に、ポジション別の年齢構成から今後の戦略について考える(表4)。
投手陣をみていくと、在籍している投手の大半が20代と平均年齢は若い。しかし、主力として活躍する先発投手陣は今後高齢化が心配される。現在、中継ぎで経験を積んでいる若手投手の中からローテーションを守れる投手が生まれることにも期待したいが、それが難しいようであれば即戦力投手の補強も考えなければならないだろう。

表4 ポジション別の年齢構成

※年齢は4月2日時点、所属は10月7日時点

野手陣をみると、内外野問わず20代前半の育成フェーズにいる選手の少なさが目立つ。さらに若い20歳以下の選手も在籍してはいるものの、彼らがピークを迎えるころには投手陣の全盛期が終わりかけている可能性が高い。この入れ違いを生まないためにも先述した通り、数年で結果を出せる大卒・社会人野手の獲得に踏み切りたい。

ここまでを踏まえて、広島が優先すべきは森下・遠藤をはじめとする若手投手陣が最もピークを迎える3~4年後に備えたチーム戦略である。そのためにも、選手の獲得だけでなく、若手選手への出場機会を増やし、経験を積ませることも重要になってくるだろう。

ドラフトで獲得すべき選手像

①2~3年で主軸を任せられる大卒・社会人内野手
②投手陣全盛期に活躍できる外野手
③3~4年後に中継ぎとしてマウンドを託せる高卒投手

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Baseball Geeks 編集部