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MLB

奪三振を量産する大谷翔平の高速スプリットとは?



目次
被打率が優秀な高速スプリット
高い空振り率を誇るスプリット!
4シームとスプリットのコンビネーションに注目!

今季の大谷翔平の武器の1つであるスプリット。現地、アメリカメディアでは「球界で最も打たれない球」と表現されるほどの球だ。魔球ともいえるスプリットは、実際にメジャーデビュー1年目の2018年と今季でどのような変化があるのか、みていきたい。
参考: 大谷翔平の進化した4シーム

被打率が優秀な高速スプリット

まず、スプリットの球速からみていく(表1)。今季の大谷のスプリットはメジャー平均よりも速く、肘の手術前のメジャー1年目2018年よりも速い。武器であるスプリットが高速化していることが分かった。被打率をみてみると2018年よりも少し悪化しているが、それでもメジャー平均よりも大きく下回っている。また、被長打率も同じことが言えるだろう。これら各項目のメジャー平均からみても大谷のスプリットは申し分のない数字だろう。
参考:大谷翔平は投打で最速!記録ずくめの今季初登板&二刀流をデータで分析

表1 今季と2018年のスプリットの平均球速と被打率

メジャー平均は2021年今季のデータ

高い空振り率を誇るスプリット!

ストレートと同じような軌道で真下に落ちる!?

次に、スプリットのボール変化量は変わったのかみていく(図1)。2018年はスプリットの変化量が縦に大きく広がっていたが、今季はまとまっておりうまくスプリットを制御できていると考えられる。変化自体は、4シームと同様にカット成分が大きくなり、4シームとの横変化の大きさがあまり変わらない。加えて、縦に落差も大きい球だ。また、大谷のスプリットはこの変化量に加えて、球速が高速である。そのため、打者は容易にバットに当てることが難しい球となっている。
参考:MLB日本人投手の変化球を分析!大谷・ダルビッシュらの決め球の秘密とは!

図1 スプリットの変化量

圧倒的な空振り率

最後に空振り率だ(図3)。打者がスイングした時の空振り率と2ストライク時の空振り率がどちらもメジャー平均を大きく上回っている。特に、今季2ストライク時の空振り率は2018年の自身の記録よりも大きく上回った。スプリットの変化量が変わったことでより三振を奪いやすいスプリットになっているのではないかと考えられる。

図3 スプリットの空振り率

メジャー平均は2021年今季のデータ。
空振り/スイング率は、打者がスイングした際にどれだけ空振りをしたかの割合

4シームとスプリットのコンビネーションに注目!

今回は、大谷のスプリットをみてきた。今季の大谷のスプリットは、4シームとの判断がしづらく打者も対応が困難となっている。以前よりも変化球と4シームの相乗効果が考えられ、スプリットは今以上に低めに制球できるかがカギになってきそうだ。今季の登板頻度を考えると2桁勝利を狙えそうなだけに今後も注目していきたい。

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Baseball Geeks編集部