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プロ野球

【パ・リーグ】2020年のポジション別OPSを分析!~Bクラス編~



目次
得失点差からみるパ・リーグBクラスの特徴
楽天:多くのポジションで高い得点力を記録
日本ハム:西川遥輝の去就に備えた中堅手の補強がポイント
オリックス:ジョーンズの活躍で打力低迷に終止符を打てるか
補強後のポジション別OPSにも注目

6月から始まった異例ずくめのプロ野球も、ソフトバンクの日本一で幕を閉じた。これでパ・リーグが8年連続日本シリーズを制覇したことになる。そこで今回は、パ・リーグの中から今シーズンBクラスに終わった楽天・日本ハム・オリックスの3球団をポジション別OPSで分析することで、各球団の特徴や今後の展望について探る。
参考:読売かソフトバンクか?日本シリーズ出場チームをデータで徹底分析!

得失点差からみるパ・リーグBクラスの特徴

まずは、今シーズンの得失点差状況について整理する(表1)。
4位の楽天は、平均得点がリーグトップと高い打力を見せつけた。しかしながら、平均失点はリーグ4位とやや足を引っ張り、結果的にBクラスでシーズンを終えた。5位の日本ハムは、平均得点に関してはリーグ3位とまずまずの結果であるが、平均失点がリーグ5位と投手力に課題がみられるシーズンであった。6位のオリックスは平均得点がリーグ最下位であり、今シーズンも得点力不足に悩まされる結果となった

表1 今シーズンのパ・リーグの平均得点と平均失点

楽天:多くのポジションで高い得点力を記録

楽天の各ポジションをみると、二塁手・三塁手・遊撃手・右翼手・指名打者と多くのポジションでリーグトップのOPSを記録しており、高い平均得点には納得の結果である(表2)。ロッテからFAで移籍した鈴木大地は三塁手、ドラフト1位の小深田大翔は遊撃手の新レギュラーとして高い得点力をみせた。また、新戦力として加入したロメロは、右翼手・指名打者として高いOPSを記録しており、チームの補強や戦略がうまくはまったといえる。

また、二塁手は今シーズンの本塁打王である浅村栄斗が守るポジションだ(表3)。同ポジションは強打者が起用されることが比較的少なく、ここで他チームとの間に大きな差を生み出せていたといえるだろう。

表2 2020年の楽天のポジション別OPS。平均以上のOPSを記録しているポジションが多い

一方で、他チームでは打撃に強みのある選手が起用されることが多いポジションである一塁手において、楽天は高い得点力を確保することができなかった。チームは更なる戦力強化のために、昨シーズンのメジャーで15本塁打を放ったブランドン・ディクソンの獲得に動いているとの報道もある。多くのポジションを経験しているディクソンを獲得することで、さらに打線に厚みを持たせたいところだ。

表3 2020年の楽天のポジション別出場割合。ルーキー小深田が即戦力としての期待に応えた

日本ハム:西川遥輝の去就に備えた中堅手の補強がポイント

日本ハムは、指名打者のOPSがリーグトップ、二塁手・左翼手・中堅手のOPSがリーグ2位と高い打力を記録しており、それぞれのポジションで多く起用されている渡邉諒・近藤健介・西川遥輝・中田翔ら上位打線がチームに大きく貢献していることがわかる(表4)。しかしながら、これらのポジション以外では高い得点力を確保することができておらず、課題となる投手力をカバーしきれない結果となった。

表4 2020年の日本ハムのポジション別OPS。指名打者のOPSはリーグトップを記録

特に昨シーズン同様、三塁手でスタメンを固定することができず、十分な打力を確保することもできなかった(表5)。しかし、日本ハムの同ポジションには次期スラッガー候補の野村佑希が在籍している。今シーズンのケガでの離脱はチームにとって大きな誤算であったに違いないが、来シーズンは年間を通して試合に出場し、自慢の打棒を見せてほしいところだ。

さらに、チームの主軸として活躍を続けてきた西川の去就に注目が集まる。もしメジャー挑戦が決まれば、チームにとっては大きなダメージになることは間違いない。このことを念頭に置き、若手選手の育成や補強も視野に入れる必要がありそうだ。

表5 2020年の日本ハムのポジション別出場割合。出場割合が高い西川の去就に注目が集まる

オリックス:ジョーンズの活躍で打力低迷に終止符を打てるか

2年連続リーグ最下位に終わったオリックスは、捕手・左翼手のOPSがリーグトップであった。捕手に関しては、昨シーズンがリーグ最下位のOPSであっただけに目覚ましい成績を残したといえる(表6)。
参考:【パ・リーグ】2019年ポジション別OPSを比較~Bクラス編~

しかしながら、二塁手・三塁手・中堅手のOPSはいずれもリーグ最下位であり、中堅手に至っては全チームの全ポジションをみても最低の成績であった。同ポジションでは佐野皓大をはじめとした複数の選手を起用しているが、結果を残すことができずチーム最大の弱みとなってしまっている。

表6 2020年のオリックスのポジション別OPS。捕手と左翼手はリーグトップのOPSを記録

また、新戦力として加入したアダム・ジョーンズは首脳陣の期待に応える結果には至らなかった。来シーズン以降チームの成績を向上させるためにも、日米通算2000本安打を達成した彼の活躍が必要不可欠になるだろう。

オリックスの特徴として、どのポジションにおいても各選手の出場割合が低い点が挙げられる。安定して高い打力を残せる選手が少なく、固定出場が難しいというチーム事情があるのだろう。内外野ともに、打撃面において弱みとなっているポジションで、まずは平均程度の得点力を確保したい(表7)。

表7 2020年のオリックスのポジション別出場割合。各ポジションで選手の出場割合が低い

補強後のポジション別OPSにも注目

今回はポジション別OPSから、今シーズンのパ・リーグBクラスの3球団の特徴をみてきた。今シーズンは満足のいく結果とはいかなかった3チームであるが、オフシーズンでは各チームに動きがあることは間違いない。来シーズンには各チームの強みと弱みがどのように変化しているのか、是非補強後のポジション別OPSに注目していただきたい。

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Baseball Geeks編集部