ドラフト直前!大阪桐蔭藤原・根尾のスイングデータを大公開!

甲子園では3本塁打をマークし、ドラフト1位候補とされる藤原恭大選手 写真:BFP/アフロ

プロ野球ドラフト会議も明日に迫った。野手の目玉とされるのが大阪桐蔭の藤原恭大、根尾昂両選手だ。春夏連覇の偉業を達成した今夏の甲子園では、共に3本の本塁打をマークするなど大活躍をみせ、ドラフト1位候補に挙げる球団も少なくない。

今回は、今季の藤原・根尾両選手の「スイング」データを分析し、紹介していく。超高校級打者は果たしてどんなスイングをしていたのだろうか。

速度の藤原、角度の根尾!?超高校級打者たちのスイングとは!

今回紹介するデータは、インパクト時の「スイング速度」「スイング角度」だ。2つのデータは打球を決定する要因の大きなウエイトを占め、打者の能力を測るうえで非常に有用な指標だ。では、それぞれのデータを見てみよう。

藤原選手の驚異的なスイング速度!

まず注目したいのがスイング速度だ。スイング速度は速いほど打球速度が速くなり、長打や本塁打が増えやすくなる。高校生だと120キロ台、プロのトップ選手でも140キロ台の選手が多いと言われている。
そのスイング速度で驚きの速度を叩き出したのが藤原選手だ。なんと平均167キロという圧倒的な数値を記録した(表1)。

表1 スイングデータ平均値。藤原選手の速度はプロでも際立つ
名前スイング速度
(km/h)
スイング角度※
(°)
藤原恭大167.8-6.8
根尾昂142.75.8

※インパクトした際のバットと地面との角度。大きくなるほどアッパースイング気味となる

同条件ではないため断言はできないが、160キロ以上のスイング速度となるとソフトバンク・柳田、DeNA・筒香らに肩を並べるとも言われており、強い打球を放つ力はプロの打者と比べてもトップクラスといえるだろう。スイング角度がマイナスで(ダウンスイング気味)捉えた打球がゴロになりやすいため、角度が高まればプロでも本塁打を量産できる打者になるかもしれない。
参考:フライボール革命は本当に日本人には不可能なのか?データで検証

角度優位な根尾選手はプロでも長打を量産!?

また、根尾選手はスイング角度に特徴を持つ。投手が投げられたボールは、速球の場合入射角度約5°前後で打者に向かう(落下してくる)とされている。つまり、それよりも小さい(ダウンスイング気味の)角度で打ってしまうとほとんどがゴロになってしまう。そのため長打を放つためのスイング角度は8°~19°が理想とされている。
根尾選手はライナーやフライを狙えるようなスイング角度に近く、すでにプロ平均並みのスイング速度も有している。このまま速度も角度もスケールアップしていけば、プロでも長打を量産できる打者になるだろう。

図1 藤原・根尾両選手のスイングデータ。速度優位の藤原選手と角度優位の根尾選手

藤原・根尾両選手の飛躍のカギとは!

ここまで藤原・根尾両選手のスイングデータを分析してきたが、二人とも高校生では群を抜いていると言っても良い能力であった。最後に両選手のプロ入り後の飛躍のポイントを考察していきたい。

藤原恭大

スイング速度はプロ選手に混ざっても上位かもしれない。ただし、まだスイング角度が小さく(ダウンスイング気味)、捉えた打球がゴロになってしまう場面も多いだろう。高い脚力も兼ね備えた走攻守揃った選手であるものの、逆方向へゴロを狙うようなスイングで小さくまとまらないでほしい。長打を狙うような角度の大きなスイングができれば、ソフトバンク・柳田のような球界を代表する選手になれるだろう。

根尾昂

プロ平均並みのスイング速度を有しつつ、長打を狙えるようなスイング角度を両立させていた。このまま速度、角度ともにスケールアップを目指すと同時にプロでも「二遊間にトライ」してほしい。二遊間は守備型のポジションである以上、打力の低い選手が多いポジションだ。二遊間を守りつつ打力を高めることが出来れば、ヤクルト・山田、巨人・坂本のように、1人でチームの強みとなる選手になれるだろう。
根尾選手は投手としても非常に魅力的な選手だ。プロ入り後はどのポジションにトライするかも注目していきたい。
参考:大阪桐蔭・根尾昂投手の球質データを公開!カット系の速球とは?

今後プロの投手に対してどんな打撃をし、どんな成長を見せるかを楽しみにしたい。

(敬称略)

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