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プロ野球

【セ・リーグ】2020年のポジション別OPSを分析!~Aクラス編~



目次
得失点で見るセ・リーグAクラスの特徴
読売:坂本・丸の活躍がリーグ優勝に大きく貢献
阪神:二遊間での得点力確保が今後の課題か
中日:A.マルティネス・郡司の台頭に期待がかかる
来シーズンの重要ポイント

2020年シーズンはソフトバンクが日本シリーズ制し、読売は昨年の雪辱を果たすことができなかった。今回は、今シーズンのセ・リーグAクラスの読売・阪神・中日について、好成績を残した要因と今オフでの補強ポイントについてポジション別OPSから探る。
参考:【セ・リーグ】2020年のポジション別OPSを分析!~Bクラス編~

得失点で見るセ・リーグAクラスの特徴

まずは、セ・リーグの得失点状況について整理する(表1)。
リーグ優勝を果たした読売は平均得点が最多で平均失点は最小と、独走優勝も納得の結果となった。2位の阪神は平均得点は4位と振るわなかったが、高い投手力をみせ得失点差はプラスとなった。3位の中日は平均得点がリーグ最少でありながら、5割以上の勝率をあげた。これは大野雄大をはじめとする投手陣が奮起し、打力をカバーした結果といえるだろう。

表1 2020年度セ・リーグ順位表

読売:坂本・丸の活躍がリーグ優勝に大きく貢献

読売は遊撃手・中堅手のOPSがリーグトップであり、これは打線の主軸を担う坂本勇人・丸佳浩の活躍を表していることは言うまでもない(表2)。特に遊撃手では他球団の同ポジションに比べて、打撃面で大きな差を作ることができている。このように強打者の起用が少ないポジションにおいて高い得点力を確保できていることは、読売の強みといえるだろう。

また、投手を除いてOPSがリーグ最下位となるポジションがないことにも注目したい。各ポジションで打撃面における大きな弱みがないということも、今シーズンの独走に繋がった要因といえるだろう。

表2 2020年読売のポジション別OPS。遊撃手・中堅手のOPSがリーグトップである

その中で強いて弱点をあげるとすれば、左翼手の出場割合が低く、選手を固定出場させることができなかったことが挙げられる(表3)。左翼手は強打者が起用されることが多くOPSのリーグ平均が比較的高いため、同ポジションでシーズンを通して安定した得点力を確保することが今後の課題といえるだろう。

表3 2020年読売のポジション別出場割合。岡本・坂本・丸はほぼ全試合に出場し優勝に貢献した

阪神:二遊間での得点力確保が今後の課題か

阪神は三塁手のポジション別OPSがリーグトップで、平均と比べても高い得点力を稼ぐことができている(表4)。主にこのポジションを守る大山悠輔は本塁打王争いを演じるなど飛躍の1年となり、チームに大きく貢献した

表4 2020年阪神のポジション別OPS。三塁手でリーグトップの成績を残した

一方、捕手・三塁手を除くポジションではリーグ平均を上回るOPSを記録することができなかった。特に二遊間はどちらのポジションでも好成績を残すことができず、チームの弱みとなっている。今後リーグ優勝を狙うためには、シーズン終盤から主に遊撃手として出場機会を増やした20歳の小幡竜平や、即戦力の巧打者として期待がかかるドラフト6位指名を受けた中野拓夢(三菱自動車岡崎)の活躍が必要不可欠になるかもしれない。

また今シーズン、一塁手として最も多く出場したボーアは新外国人選手として活躍が期待されたが、思うような結果を残すことができず退団が決まっている(表5)。しかし、ポジション別OPSをみると阪神の一塁手はリーグ平均程度の成績を残しており、彼に代わる選手がこれを上回る成績を残すことができるのか要注目である。

表5 2020年阪神のポジション別出場割合。退団が決まっているボーアは一塁手での出場が最も多い

中日:A.マルティネス・郡司の台頭に期待がかかる

中日はOPSでリーグトップを記録するポジションがなく、平均得点がリーグワーストであることにも納得がいく結果となってしまった(表6)。投手を除くとリーグ平均を上回るポジションは一塁手・二塁手のみと少なく、投手有利と言われるナゴヤドームが本拠地といえど、さすがに打力の改善が必要といえるだろう。

表6 2020年中日のポジション別OPS。リーグ平均を上回るポジションが少ない

また、ビシエド・阿部寿樹・高橋周平・京田陽太・大島洋平は各ポジションでの出場割合が高く、固定出場していることがわかる(表7)。しかし、先述の通り高い得点力を稼ぐことができているポジションが少なく、このままの固定メンバーでは打撃面での大きな改善は望めないだろう。若手選手の育成を急ぐとともに、出場機会を増やしていく必要があるだろう。

今シーズンの若手選手に注目すると、A.マルティネスが捕手として21試合に出場、同じく捕手の郡司裕也は先月開催されていたフェニックスリーグで4番を務めるなど頭角を現した。同ポジションは、いわゆる守備型ポジションであり強打者の起用が少ない。そのため、今後A.マルティネスや郡司がシーズンを通して安定した好成績を残すことができれば、打力不足改善の足掛かりになるかもしれない。

表7 2020年中日のポジション別出場割合。多くの選手が固定出場している

来シーズンの重要ポイント

今回はポジション別OPSから、今シーズンのセ・リーグAクラスの3球団の特徴をみてきた。
読売は坂本や丸の活躍が目立ち、今後も高い打力を維持すると予想される。阪神は若手選手や新加入選手によって弱点である二遊間を強化できるかに要注目である。中日はOPSが低い選手でスタメンが固定されている状況であり、各選手の復調やスタメンを奪う選手の台頭に期待したい。

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Baseball Geeks 編集部