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プロ野球

【プロ野球2022】新外国人打者No.1は誰だ!打球データを徹底分析!



目次
2021年(メジャー時代)の新外国人打者の打撃成績
プロ野球での成績は??
まだまだシーズン序盤!助っ人勢に大注目!

プロ野球が開幕してから2ヶ月が経とうとしており、大きな盛り上がりを見せている。まだシーズン序盤ではあるが、シーズンオフに補強された新外国人選手がどのような活躍を見せてくれるのか注目が集まっているだろう。

そこで今回は、2021年シーズンにメジャーで30打席以上を記録したポランコ(読売)、バレラ(オリックス)、マルモレホス(楽天)、ギッテンス(楽天)、ガルビス(ソフトバンク)、ヌニエス(日本ハム)、オグレディ(西武)の7名の新外国人選手をトラッキングデータから分析していく。
参考:打者・大谷は189三振!空振りは本当にいけないことなの?

2021年(メジャー時代)の新外国人打者の打撃成績

はじめに、2021年シーズンでのメジャーの打撃成績をみていく(表1)。打席数が少なく参考値となる選手もいるが、打率がメジャー平均を超えたのはバレラのみ、OPSはヌニエスのみであった
参考:【2021年】新外国人打者No.1は誰だ!打球データを徹底分析!

表1 新外国人打者の2021年メジャーでの打撃成績

※2021年、メジャーで30打席以上を記録した選手のみ。メジャー平均は2021年のもの

2022年はメジャーのロックアウトや新型コロナウイルスの影響により、ガルビスやポランコのようにメジャーで300打席以上立っている実績のある選手が来日している。また、メジャーでの打席数こそ少ないものの、マイナーでの経験が豊富な選手も多く来日している。

打球速度はポランコがトップ!

続いて、2021年のメジャー時代のトラッキングデータより、各選手の平均打球速度と平均打球角度をみてみる(図1)。「バレル」を構成する要素である打球速度と打球角度は、打者のパフォーマンスを評価するうえで非常に重要な指標である。
参考:注目の指標バレルとは?打球速度と打球角度の重要性

平均打球速度はポランコとマルモレホス、オグレディの3人がメジャー平均を上回っている。特にポランコは平均打球速度144.1キロを記録し、高速な打球を放っていた。ポランコは2014年にメジャー公式が出すプロスペクトランキング(有望株ランキング)で全体13位にランクインした経験もある選手だ。
参考:2021年打者大谷翔平を分析!キャリアハイの要因は打球角度?

図1 新外国人野手の打球速度と打球角度 ※2021年のデータ使用。点線は各メジャー平均

平均打球角度はマルモレホスとオグレディが約20°付近となっており、ライナー性からフライ性の打球が中心になっていた。近年、フライボール革命によってライナーやフライを打つ選手が増えてきており、マルモレホスとオグレディも高速で角度のついた打球を放つ打者のようだ。
参考:フライボール革命は日本人にも可能か?長打量産に必要なものは?

プロ野球での成績は??

ここまで、メジャー時代のトラッキングデータから新外国人打者の特徴をみてきた。合流が遅れた選手や調整中の選手もいるが、プロ野球でどのような成績を残しているのか、5月18日時点までの成績をみていく(表2)。

打数・打率・OPSで最も優れた成績を残しているのがポランコだ。
5月18日時点で打率.281、OPS.838を記録している。特に5月の月別成績では打率.348、OPS1.042を記録し、絶好調となっている。メジャー時代のデータから高速な打球を放つことができていることが分かっており、日本に適応しつつあるのではないだろうか。

表2 新外国人打者の5月18日時点の成績

※2022年5月18日時点の成績。ギッテンスは2打席のみのため順位から除外

次点でオグレディとマルモレホスとなっており、平均打球速度と平均打球角度がメジャー平均を超えている3選手(図1)がプロ野球でも成績を残していることが分かった。3選手が所属チームは、いずれも現時点ではAクラス入りを果たしている。新外国人選手の活躍は、チームの勝利に大きく貢献するといえるだろう。

まだまだシーズン序盤!助っ人勢に大注目!

今回は新外国人選手の打者についてトラッキングデータを使いながら分析した。打球速度と打球角度がメジャー平均を超えている3選手がプロ野球でも成績を残しており、今後の新外国人打者をみるうえで重要になってくるのかもしれない。
シーズンはまだまだ序盤。新外国人打者たちがどのような活躍をみせるのか注目だ。

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Baseball Geeks編集部