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MLB

【ポストシーズン】アメリカン・リーグ地区優勝チームの注目選手を紹介!​



目次
【レイズ】MLBの次世代スターがチームを引っ張る!?レイズの若手有望株に注目!
【ホワイトソックス】今シーズン新加入したア・リーグ最強の抑え投手!
【アストロズ】2019年新人王に輝いた24歳スラッガーが強力アストロズ打線を牽引!
推しの選手を見つけて一味違うポストシーズン観戦を!

再び162試合を行うことが出来た2021年シーズン。東部地区はタンパベイ・レイズが、中部地区はシカゴ・ホワイトソックスが、西部地区はヒューストン・アストロズがそれぞれ地区優勝を果たした。その中から各球団の注目選手について取り上げていきたいと思う。
参考:【今さら聞けない!】メジャーのポストシーズンとは?その仕組みを解説!

【レイズ】MLBの次世代スターがチームを引っ張る!?レイズの若手有望株に注目!

2シーズン連続で東地区を制覇したレイズは圧倒的な力を見せつけた。特にシーズン後半にメジャー初昇格を果たした若手有望株であるワンダー・フランコはチームの地区優勝を大きく引き寄せる活躍を果たした。今回はフランコの打撃内容を見ていきたいと思う。

広角に打てるスイッチヒッター

打球割合を見るとセンター方向を中心に打っていることが分かった(表1)。また、平均打球速度はレフトとセンターでほぼ等しい速度を記録しており、ライト方向に関しては2つの方向と比べると若干遅くなっている。平均打球角度は全体的に低く、ライナー性の打球かゴロを主に打っている傾向が見られた。この打撃を維持しつつ、パワーが強化されたらより脅威的な選手になるだろう。

表1 フランコの2021年シーズンの打撃内容。センター方向を中心に打っている

リスク管理表を見ると、ゴロと外野フライでメジャー平均を超えていることが分かる(図1)。先程の打球割合からセンター方向を中心にゴロやフライを打てていることが分かる。また、完全アウトがメジャー平均より10%低いのは評価すべきポイントである。

図1 フランコのリスク管理表。完全アウトがメジャー平均より大幅に低い

メジャー平均は2021年シーズンのもの

若干20歳ながら、20歳以下のメジャータイ記録である43試合連続出塁を達成するなど、チームの欠かせない選手になりつつある。ポストシーズンはもちろんのこと、今後MLBのスター選手になりうる逸材であり、活躍を期待したい選手の1人だ。

【動画】フランコの打撃。メジャー初安打がホームランとなった

ワンダー・フランコのプロフィール

ワンダー・フランコ(Wander Franco)
2001年3月1日生まれ(20歳)、ドミニカ共和国出身、右投両打
レイズ(2021)
【2021年シーズン成績】
70試合 打率.281 打点39 本塁打7 OPS.810

【ホワイトソックス】今シーズン新加入したア・リーグ最強の抑え投手!

今シーズン序盤は主力選手の離脱があったものの、ディラン・シーズやルーカス・ジオリトなどといった先発投手が大きな活躍を見せ、中部地区優勝を果たしたホワイトソックス。その中で、今シーズン加入したリアム・ヘンドリクスは安定的な成績を残して、チームの抑えとして重要な働きを見せている。今回はヘンドリクスの投球を見ていく。

最高速度160キロ超えの4シームと高速スライダーで打者を圧倒

主に4シームとスライダーで投球を構成しており、全球種においてメジャー平均以上の球速を叩き出している(表2)。メジャーリーグの中継ぎでは速い速球や鋭い高速変化球で打者を抑える投手が多くなっているが、最高球速は約162キロを記録し、高速スライダーで圧倒するヘンドリクスはメジャートップクラスの抑え投手と言えるだろう。また、投球割合は少ないが、カーブの球速はメジャー平均を大幅に超えていることも注目すべきポイントである。

表2 ヘンドリクスの2021年シーズンの投球内容。4シームとスライダーで投球割合の約9割を占めている

カッコ内はメジャー平均

ヘンドリクスの強みでもある4シームはシュート成分の少ない球となっている(図2)。また、カーブやスライダーはスライド成分がメジャー平均より少ないことが分かる。カーブに関しては縦に落ちるカーブを、スライダーに関しては、カットボールに似た球を投げている。

図2 ヘンドリクスのボール変化量。4シームはシュート成分がメジャー平均より小さい

リスク管理表では完全アウト率がメジャー平均を大きく超えており、四球数もメジャー平均に比べ圧倒的に少ない(図3)。また、ゴロもメジャー平均約半分となっており、主に三振かフライという形で打者を抑えている。

図3 ヘンドリクスのリスク管理表。完全アウトがメジャー平均の約2倍を記録している

メジャー平均は2021年シーズンのもの

ポストシーズンに出場するような強豪チームには必ずと言っていいほど、圧倒的な守護神がいる。ドジャースはケンリー・ジャンセン、ヤンキースはアロルディス・チャップマンが主な例である。ホワイトソックスといえばホセ・アブレイユやティム・アンダーソンらで構成される強力打線や先発投手陣が注目されることが多いが、ヘンドリクス率いる中継ぎ陣にもぜひ注目して頂きたい。

【動画】ヘンドリクスの投球。高速4シームで打者を抑える

リアム・ヘンドリクスのプロフィール

リアム・ヘンドリクス(Liam Hendriks)
1989年10月2日生まれ(32歳)、オーストラリア出身、右投右打
ツインズ(2011-2013)ー ロイヤルズ(2014)ー ブルージェイズ(2014-2015)ー
アスレチックス(2016-2020)ー ホワイトソックス(2021)
【通算成績】
413試合 27勝30敗 防御率3.91 42ホールド 78セーブ
【2021年シーズン成績】
69試合 8勝3敗 防御率2.54 38セーブ

【アストロズ】2019年新人王に輝いた24歳スラッガーが強力アストロズ打線を牽引!

ホセ・アルテゥーべ、アレックス・ブレグマン、カルロス・コレアを中心とする圧倒的な攻撃力はアストロズの最大の特徴である。その中でもヨーダン・アルバレスは今シーズンのアストロズ打線の中で大きな役割を果たした。かつて2019年の新人王に輝いたアルバレスの打撃を分析していく。

リーグでトップ10に入る平均打球速度を記録!

打球割合では主にセンターからライトを中心に打っており、平均打球速度は150キロ以上を記録している(表3)。これはチーム内でトップの数値であり、メジャー全体でも10位にランクインしている。一方で打球角度は小さいため、ライナー性の打球が多いと考えられる。また、センターとライトに比べレフトの場合、打球速度は遅いものの、打球角度が大きくなっており、逆方向に放たられる打球はフライが多いと考えられる。

​​表3 アルバレスの2021年シーズンの打撃内容。センターとライトを中心とした高い平均打球速度が魅力である

リスク管理表を見ると外野フライ、本塁打がメジャー平均より多いことが分かる(図3)。実際に平均打球速度とハードヒット率はチームトップの数値を叩き出しており、リスク管理表のゴロ率もメジャー平均より低いことからも、速いライナー性やフライの打球を中心に打っていることが分かる。

図4 アルバレスのリスク管理表。外野フライと本塁打でメジャー平均を超えている

カイル・タッカーやアルバレスの台頭により昨シーズンよりパワーアップしたアストロズの強力打線はレギュラーシーズン通り機能すれば、ワールドシリーズ優勝に大きく近づくだろう。そのためには今シーズン打線の中核を担ったアルバレスの活躍は必要不可欠である。

【動画】アルバレスのホームランシーン。圧倒的なパワーが魅力である

ヨーダン・アルバレスのプロフィール

ヨーダン・アルバレス(Yordan Alvarez)
1997年6月27日生まれ(24歳)、キューバ出身
アストロズ(2019-2021)
【通算成績】
233試合 打率.290 打点186 本塁打61 OPS.948
【2021年シーズン成績】
144試合 打率.277 打点104 本塁打33 OPS.877

推しの選手を見つけて一味違うポストシーズン観戦を!

今回はアメリカン・リーグの3球団の注目選手について紹介した。今回記事で紹介した選手はもちろんのこと、自らある選手に注目してポストシーズンを見るとより楽しむことが出来るので、ぜひ自分の「推し」を見つけて充実した試合観戦をして頂きたい。

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Baseball Geeks 編集部