【動画あり】巨人の新外国人テイラー・ヤングマンを分析!メジャー9勝右腕は大化けの可能性あり!?

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新加入のテイラー・ヤングマン投手(以下、敬称略)。投球フォームに大きな特徴を持つ
写真はWikimedia Commonsより(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Taylor_Jungmann_Stretch_June142015.jpg)

1月中旬、巨人がメジャー通算9勝の実績を持つテイラー・ヤングマンを獲得した。昨シーズン11年ぶりにBクラスに沈んだ巨人のファンは、メジャー復帰を果たした前巨人マイコラスの再来を期待する。

今回は、新外国人投手分析第5弾として、ヤングマンの2017年のメジャーリーグでの投球を紹介したい。

新外国人シリーズ第5弾!テイラー・ヤングマン分析概要
4シームはカットボールのような球質!!
特異なリリースから繰り出す横曲がりのカーブが特徴!!
球速に課題あり…!?

ヤングマンはどんな球種を持っているのか

4シームの球速に課題

まずは、ヤングマンの球種と球速をみてみる。
注目すべきは球速だ。4シームの球速はメジャーリーグ平均を大きく下回り、新外国人投手の中で2番目に遅かった(表1)。

表1 球速と投球割合。球速の遅さをカバーできるかがカギとなる
球種平均球速
(km/h)
平均球速
(%)
投球割合
(%)
4シーム145
(150)
100
(100)
66
2シーム141
(148)
97
(99)
25
カーブ121
(126)
84
(84)
9

カッコ内はメジャーリーグ平均

9勝をマークした2015年は150km/h近い球速を誇っていただけに、ここ2年結果を残しきれなかったのは、球速の低下が大きな原因だろう。

また、昨シーズンは登板イニングが少なく、4シームに投球割合が偏ったが、2016年を見ると4シームとカーブが投球の中心で、チェンジアップも投球していた。

ヤングマンのボールはどれくらい曲がるのか

大きなクロスステップからカット系のボールを投げ込む

続いてボールの変化を見てみる。以前のコラムでも触れたが、ヤングマンは変わった球質の4シームを投球する。シュート成分とホップ成分が共に小さく、カットボールのような球質だ(表2)。
参考:メジャーリーグで投球される球質の特徴

表2 回転数とボール変化量。カーブは変化量の大きなボールだ
球種回転数
(rpm)
縦変化
(cm)
横変化
(cm)
4シーム2393
(2255)
32
(43)
13
(22)
2シーム2545
(2150)
15
(28)
15
(37)
カーブ2998
(2489)
-28
(-19)
-37
(-22)

カッコ内はメジャーリーグ平均

カーブはスライド方向が大きく、本人も武器と自負している。
両球種のように、ヤングマンが投じるボールは全体的にシュート成分が小さく、変化がスライド方向(カット系)に偏りをみせている(図1)。

図1 各球種のボール変化量。2016年も同様の傾向を示しており、全体的にシュート成分が小さい投手だ

また、これらの特殊な球質を際立たせているのはリリースポイントだ。リリースが高いだけでなく、平均よりもピッチャープレート1個分も大きく三塁側から投球されている(表3)。

表3 リリースポイント。リリース横の大きさが特徴だ
リリース高
(cm)
リリース横
(cm)
エクステンション
(cm)
191
(182)
121
(58)
185
(188)

カッコ内はメジャーリーグ平均

大きくクロスステップしながらカット系のボールを投げ込んでくるため、打者は非常に困惑するだろう。
見慣れないボールで芯を外すようなタイプで、特に右打者の外角や左打者の内角に投じられるボールは、ゴロを打たせたい場面で大きな威力を発揮するかもしれない。

ヤングマンはどんな成績を残すのか

大きなクロスステップから、カット系のボールを投球するのがヤングマンの特徴だ。
4シームの球速さえ戻れば、芯でとらえるのが非常に困難な投手だろう。
一方、28歳という年齢を考えると、球速を数年前の水準に戻せるかどうかはわからない。大化けの可能性を秘めているものの、現状のままでは活躍は難しいかもしれない

球速が同水準であれば、他の打ち取り方を模索しなければならない。
現状では、先発投手として球種が多くない。例えば、高速なスライダーや、高速に沈むスプリット等を取得することで、投球の幅を広げる事が出来るだろう。

【動画】9勝をマークした2015年は、150km/h近い4シームとカーブで打者を圧倒していた

4年ぶりのセ・リーグ制覇に向け、チームの外国人選手枠、先発ローテ争いは熾烈を極めている。
争いに勝ち抜き、登場曲の一節通り「すばらしい」活躍を見せてくれることを期待しよう。

テイラー・ヤングマンの特徴まとめ
大きくクロスステップするフォーム!!
カット系の球質が独特!!
球速が以前に戻れば大化けの可能性も!?

テイラー・ヤングマンのプロフィール

・1989年12月18日生まれ(28歳)
・右投右打 背番号39
・ミルウォーキー・ブルワーズ (2015 - 2017)、読売ジャイアンツ (2018 - )
・2017年メジャー成績0勝0敗(メジャー通算成績9勝13敗)

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