Geeksウェビナーの詳細はこちら

詳細



0 件
プロ野球

【オリンピック野球:傾向と対策】イスラエル代表のゼイドとブライヒ!メジャーの球団スタッフがオリンピックに挑む!



目次
ゼイド:ホップ成分が大きいカットボールが武器
ブライヒ:パイレーツで守備シフトを研究するアナリスト
メジャーの第一線を知る2人に注目

東京オリンピックの野球競技はノックアウトステージに突入した。敗者復活戦にまわったイスラエルとドミニカ共和国はもうあとがないため、死闘が繰り広げられることが予想される。今回は、2017年のWBCからイスラエル代表の中心投手として活躍する、ジョシュ・ゼイドとジェレミー・ブライヒを紹介する。
参考:【オリンピック野球】イスラエル代表と選手を紹介!経験豊富な元メジャーリーガーがチームを牽引!

ゼイド:ホップ成分が大きいカットボールが武器

ジョシュ・ゼイドはメジャーで50試合近い登板経験がある投手だ。2017年のWBCでは10イニングを無失点に抑え、優秀選手賞を受賞。韓国戦では勝ち星をあげ、日本戦では4イニングを無失点に抑えた。現在はカブス傘下のピッチング兼リハビリコーチとして活躍。自身の運営するピッチングラボでマイナー選手と汗を流している様子を時折Twitterに投稿している。今回のオリンピックでも、メキシコ戦に先発し、ノックアウトステージのドミニカ共和国戦でも予告先発に名前を連ねている。

ゼイドのピッチングについて、まずは各球種の変化量を示す(図1)。メジャー平均に比べてホップ成分がかなり大きい4シームとカットボールが特徴的である。打者にとっては見慣れないボールであり、一発勝負の国際試合では脅威となるだろう。

図1 ゼイドの各球種のボールの変化量

※2014年のトラッキングデータを使用

ゼイドは現役時代、被本塁打の高さが目立つ投手であった。その一因として、打者の低めにボールを投げることが苦手である可能性が考えられる(図2)。特に右打者にたいして、ストライクゾーンの真ん中から高めに投球される4シームとスライダーが多く、打者にとっては絶好球である。独特なホップ量に惑わされずに、打ちやすい球を確実に捉えることがゼイドの攻略法といえる。

図2 ゼイドの対左打者時のボール到達位置
図3 ゼイドの対右打者時のボール到達位置
ジョシュ・ゼイド

1987年3月24日生まれ(34歳)、右投右打
アストロズ(2013ー2014)
【メジャー通算】48試合 0勝0敗 防御率5.21
【主なタイトル】Aリーグベストリリーフ(2010)
【代表経験】WBC(2013予選,2017)

ブライヒ:パイレーツで守備シフトを研究するアナリスト

ジェレミー・ブライヒはメジャー通算2登板で防御率は54.00と好成績を残したわけではない。しかし、イスラエル代表としては2017年のWBC、2019年の欧州選手権、2019年のオリンピックの欧州/アフリカ予選と中心選手として活躍している。本業はピッツバーグ・パイレーツ所属のアナリストで守備シフトの分析をしているという。データに強い選手がいることは、チームにとっても心強いだろう。

パイレーツのTwitterではオリンピックへの思いを語るブライヒの姿を確認することができる。

なお、球種は4シーム、2シーム、スライダーの3種類。球速はメジャー平均より少し遅め、変化量には目立った特徴はない。オリンピックでここまでの3登板すべて失点、サヨナラ死球を与えるなどいい投球ができていない。ノックアウトステージで生き残るためにも、彼の活躍に期待をしたい。

ジェレミー・ブライヒ

1987年6月18日生まれ(34歳)、左投左打
アスレチックス(2018)
【メジャー通算】2試合 0勝0敗 防御率54.00
【代表経験】WBC(2017)

メジャーの第一線を知る2人に注目

本記事ではイスラエルの注目選手として、カブス傘下でピッチング兼リハビリコーチをしているジョシュ・ゼイドと、パイレーツでアナリストをしているジェレミー・ブライヒを紹介した。2人とも現役は引退しているものの、球団スタッフとしてメジャーの第一線を知る立場にある。経験豊富な彼らがどのような活躍をするかに注目だ。

スタンダードプランに登録無料すると

記事の続きや、コメントを読むことができます。

Baseball Geeks編集部