「打者」大谷翔平の打球データを分析!数字が示す驚異の能力と今後の課題とは!?

二刀流、大谷翔平選手(以下、敬称略)への期待は日に日に高まる
写真はWikimedia Commonsより(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Angel_Baseball_Stadium.jpg)

大谷翔平の勢いが止まらない。
投げては開幕2連勝、打っては初本塁打を含む3試合連続弾と衝撃のデビューを果たし、はやくも日米をまたいで大谷フィーバーを巻き起こしている。

今回はスタットキャストのデータを使い、「打者」大谷の秘密に迫っていこう。

大谷驚異の打球速度!本塁打王ジャッジ以上!?

まずは、今季のメジャーリーグの平均打球速度ランキングをみてみる。

表1 4月8日付平均打球速度ランキング。大谷は堂々の3位
順位名前平均打球速度
(km/h)
最高打球速度
(km/h)
1ヨアン・モンカダ
(ホワイトソックス)
157.4181.5
2ミゲル・サノ
(ツインズ)
157.3177.5
3大谷 翔平
(エンゼルス)
156.5181.5
4クリスチャン・イエリッチ
(ブルワーズ)
156.3177.5
5ミゲル・カブレラ
(タイガース)
154.5184.1

10打球以上を対象

大谷の平均打球速度はメジャーリーグの中で3位だった。
打球の数こそまだ少ない(大谷は14球)ものの、なんと平均打球速度156.5キロは昨年の打球速度1位のジャッジを上回る成績だったのだ。

参考:MLB2017年打者トラッキングデータランキング

唯一の課題はゴロ割合の高さ!?

では大谷はどのような打球を打っているのかを詳しくみてみよう。

表2 打球のタイプごとの特性。ゴロ打球の割合が高い
打球のタイプ平均打球速度
(km/h)
打球割合
(%)
ライナー171.714
フライ159.929
ゴロ151.057

表2をみると、どの打球でも高い打球速度を記録していることがわかる。特にライナーやフライの打球速度が非常に高く、今シーズン放った4球のフライ打球のうち、3球がホームランとなった。

一方で、ゴロ割合が57%と高い(昨季メジャーリーグ平均43%)。ゴロ打球はフライ打球よりもヒットや長打になる確率が低く、近年メジャーリーグではフライボール革命と呼ばれる打撃理論が脚光を浴びている。大谷はフライやライナーを高い打球速度で打つことの出来る打者であり、ゴロの割合が少なくなれば、さらに好成績を残す可能性を秘めているといえる。

「打者」大谷翔平の可能性

大谷はメジャーリーグでも屈指の打球速度を誇り、「打者」としても大きな可能性を感じさせる。ゴロ割合の高さを克服できれば、元ヤンキース松井以来となる「日本人で30本塁打」も夢ではないだろう。

では、ゴロを減らすためにはどのようなボールを打つのが良いのか。
以前のコラムでも紹介したように、高めのボールに対してはアッパー気味のスイングになりやすく、打球角度が上がりやすい
また、緩いカーブのような上から落ちてくる軌道のボールはすくい上げるようなスイングでフライ打球を放ちやすい。ゴロになりやすい低めの2シームや高速に沈む変化球を見極め、それらのボールを狙うことがポイントとなるかもしれない。

参考:「低めに投げろ」ってホント?

【動画】大谷はフライ打球4球のうち3球が本塁打

大谷のメジャーリーグ挑戦はまだはじまったばかりだ。
日本人投手の対決や、世界一の投手たちとの対決。これからまだまだ楽しませてくれるであろう「打者」大谷の打撃を今後も追いかけていきたい。

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