【MLB打者ランキング2019】大谷翔平・ジャッジらの順位は!?

様々なドラマを生んだワールドシリーズが終了し、メジャーリーグの2019年は終了した。BaseballGeeksでは今シーズン放たれた打球を全て分析し、最高打球速度ランキングと平均打球速度ランキングを作成した。昨シーズンは、最高打球速度1位がヤンキースのスタントン・平均打球速度1位がヤンキースのジャッジが1位に輝いた。今シーズンはどういう結果になったのであろうか。
参考:【MLB打者ランキング2018年】大谷翔平1年目の打球速度は?
【最高打球速度ランキング】大物ルーキーが実力を大いに発揮!
まず始めに、最高打球速度ランキングを見てみよう。
今シーズンの打球速度トップに輝いたのは、2年連続でヤンキースのスタントンであった。(表1)
順位 | 名前 (チーム) | 打球速度 (km/h) | 日付 |
---|---|---|---|
1 | G.スタントン (ヤンキース) | 194.1 | 3/28 |
2 | G.スタントン (ヤンキース) | 191.4 | 6/20 |
3 | V.ゲレーロJr. (ブルージェイズ) | 191.4 | 5/11 |
4 | V.ゲレーロJr. (ブルージェイズ) | 191.0 | 8/10 |
5 | P.アロンゾ (メッツ) | 190.4 | 4/11 |
6 | V.ゲレーロJr. (ブルージェイズ) | 190.4 | 8/8 |
7 | A.アキーノ (レッズ) | 190.4 | 8/8 |
8 | G.サンチェス (ヤンキース) | 190.4 | 5/3 |
9 | A.ジャッジ (ヤンキース) | 190.1 | 4/4 |
10 | C.イエリッチ (ブルワーズ) | 189.7 | 6/16 |
62 | 大谷翔平 (エンジェルス) | 185.2 | 6/26 |
200打席以上立った選手を対象にランキング化したものである
スタントンは昨シーズンに引き続き2年連続でトップとなった。今シーズンはケガの影響で18試合の出場にとどまり、本来のパフォーマンスを発揮することが出来なかったが、打球の速さにおいては片鱗をのぞかせ、来シーズンへの期待が高まった。
大谷翔平は、メジャーリーグ全体で62位となった。昨シーズンより速度はアップしたものの、メジャーの打者たち相手に強みとはならなかった。また、ゲレーロJr.やアキーノ、アロンゾといったルーキーたちが最高打球速度ランキングにランクインした。将来メジャーリーグのスターになりうる彼らの今後に注目していきたい。
【平均打球速度ランキング】メジャーリーグのトップレベルの打者たちがランクイン!
続いて、平均打球速度のトップ10をまとめた。
こちらも昨シーズンに引き続き2年連続でヤンキースのジャッジがトップに輝いた。(表2)
順位 | 名前 (チーム) | 平均打球速度 (km/h) | 最高打球速度 (km/h) | 平均打球角度 (°) |
---|---|---|---|---|
1 | A.ジャッジ (ヤンキース) | 154.3 | 190.1 | 11.4 |
2 | M.サノ― (ツインズ) | 151.9 | 183.8 | 15.9 |
3 | N.クルーズ (ツインズ) | 150.8 | 188.3 | 13.1 |
4 | F.レイエス (ツインズ) | 150.2 | 185.1 | 9.5 |
5 | C.イエリッチ (ブルワーズ) | 149.8 | 189.7 | 11.2 |
6 | J.ドナルドソン (ブレーブス) | 149.5 | 183.8 | 13.3 |
7 | Y.モンカダ (ホワイトソックス) | 149.3 | 186.4 | 12.0 |
8 | 大谷翔平 (エンジェルス) | 149.3 | 185.2 | 6.8 |
9 | K.シュワーバー (カブス) | 149.2 | 189.3 | 15.0 |
10 | M.チャップマン (アスレチックス) | 149.0 | 184.1 | 16.3 |
200打席以上立った選手を対象にランキング化したものである
ジャッジも今シーズンはケガに泣き、102試合しか出場していないが、昨シーズンに続き平均打球速度トップであった。大谷は昨シーズンの11位より3つ上の全体8位にランクインしており、メジャーの強打者たちにひけを取らなかった。平均打球速度の高い選手は安定的かつ速い打球速度を出し続けることが出来るので、打者としての評価は非常に高い。大谷は最高速度こそ劣るものの、平均値が高い打者で、安定して強い打球が打てる打者といえるだろう。
ただし、課題もある。平均打球速度のトップ10に入っている選手の中で、大谷の平均打球角度は一番低かった。打球が速くても、ゴロになってしまうと長打は望めない。平均打球角度がより高まれば、今シーズンの本塁打数である18本を超えることが出来るであろう。
投球練習再開のニュースも飛び交うが、来シーズンの「打者大谷」にも大きく注目したい。
データでみえる打者の評価
今シーズンの打球速度ランキングを紹介してきたが、最高打球速度は2年連続でヤンキースのスタントン・平均打球速度は2年連続でヤンキースのジャッジとなった。昨シーズンのランキングと比べると、2年連続でランクインしている選手はともに3人のみであった。ハイレベルなメジャーリーグで能力を発揮し続けるのは容易でなく、2年連続で好成績を残した大谷は、打者としての高い能力が証明されているといえるだろう。
打球速度は、少ないサンプルでも打者を評価できる指標として注目されている。メジャーリーグの試合を見る際には豪快なホームランや剛速球、その選手の成績だけでなく、彼らが放つ打球の速さや角度にも注目してもらいたい。
参考:球速・打球速度をアップさせたい球児必見!スピードを高めるメカニズムとは