【動画あり】阪神の新外国人モレノを分析!高速チェンジアップの異質さに迫る!

阪神の新外国人ディエゴ・モレノ投手(以下、敬称略)は外国人枠争いを勝ち抜けるか
写真はWikimedia Commonsより(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:IMG_2545_Diego_Moreno.jpg)

毎年多くの新外国人投手が来日し、日本球界に挑戦する。
日本プロ野球では「外国人枠」が規定されており、チーム内の競争を勝ち抜かなければ一軍のグラウンドに立つことすら出来ない。

今回紹介するのは、阪神の新外国人ディエゴ・モレノだ。リーグ屈指の外国人投手たちと争いを繰り広げるモレノの投球を、トラックマンデータから紹介していこう。

新外国人シリーズ第9弾!ディエゴ・モレノ分析概要
すべての球種が高速!
チェンジアップが投球の約40%…!?
高速に沈むチェンジアップはモレノ独特の変化球!

チェンジアップが投球の約40%!?

まずは球速と投球割合をみてみる。
モレノの武器の一つが球速で、持ち球の全球種においてメジャーリーグ平均を上回った(表1)。

表1 球速と投球割合。すべての球種の球速がメジャーリーグ平均を超える
球種球速
(km/h)
投球割合
(%)
4シーム153
(150)
35
2シーム153
(148)
8
スライダー141
(136)
15
チェンジアップ141
(135)
39
カーブ131
(126)
3

カッコ内はメジャーリーグ平均

また、最も投球割合が高い球種はチェンジアップだった。チェンジアップはメジャーリーグ全体でも10%しか投球されないボールであり、非常に異色な投球スタイルといえる。

得意のチェンジアップはモレノ独特なボール!

ではそんな異色なスタイルのモレノのボール変化量をみてみる。
平均球速153km/hの4シームは、ホップ成分が大きかった。球速が速くホップ成分が大きいため、打者は「伸び」を感じるボールだろう(表2)。
参考:メジャーリーグで投球される球質の特徴~ボール変化量とは~

表2 回転数とボール変化量。チェンジアップを除く球種はホップ成分が大きいボールだ
球種回転数
(rpm)
縦変化
(cm)
横変化
(cm)
4シーム2327
(2255)
48
(43)
22
(22)
2シーム2341
(2150)
41
(28)
33
(37)
スライダー2288
(2362)
19
(9)
-5
(-12)
チェンジアップ2233
(1770)
18
(23)
40
(33)
カーブ2154
(2489)
-7
(-19)
-11
(-22)

カッコ内はメジャーリーグ平均

2シーム、スライダーもホップ成分が大きく、空振りやフライを奪うのが得意な投手だろう(図2)。
参考:メジャリーガーが投げる平均的なボールって?

図1 ボール変化量。ホップ成分の大きな4シーム、スライダーや、高速に沈むチェンジアップは大きな武器だ

また、最も投球割合の高かったチェンジアップはシュートしながら沈むボールだ。

チェンジアップを除く全球種のホップ成分が大きいため、打者はより落差を感じるかもしれない。平均140km/hを超える球速かつ落差の大きいチェンジアップは、モレノ独特の変化球といえるだろう。

独特のスタイルで大きな活躍に期待!

モレノの投球をデータで紹介してきたが、出場機会次第では大きな活躍にも期待が出来る投手だ。

チェンジアップを多投するスタイルの投手は日本ではほとんどいない。ホップ成分が大きな4シームとモレノ独特のチェンジアップの組み合わせは、簡単には打ち崩せないだろう。

【動画】モレノ独特のチェンジアップは空振りが奪えるボールだ

実績ある外国人投手が多い阪神では開幕は2軍で迎える可能性が高いものの、それらの投手に遜色ないようなボールを投球している。

モレノが本来の力を発揮し競争がより熾烈になれば、チームの投手力も高まり、悲願の優勝にも手が届くかもしれない。

ディエゴ・モレノの特徴まとめ
最大の武器は高速に沈むチェンジアップ!
ホップ成分の大きい4シームが特徴的!
チェンジアップ中心のスタイルを貫くべき!

ディエゴ・モレノのプロフィール

・1987年7月21日(30歳)
・右投右打 背番号48
・ニューヨーク・ヤンキース (2015)、タンパベイ・レイズ (2017)、阪神タイガース (2018 - )
・2017年メジャー成績0勝1敗(メジャー通算成績1勝1敗)

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